『ミザリー』(1990)
原作はホラー小説界の重鎮、スティーヴンキング
で、代表作には『IT』や『シャイニング』などがある。
スティーヴンキングが魅せるホラーは幽霊やモンスターのようなあからさまな恐怖ではなく、何か心理を抉りとるような、精神的恐怖を味あわせてくれる。
あらすじとしては、売れっ子作家が人里離れた町で事故に遭い行方不明となるが、実は熱狂的なファンに連れさられ、監禁されてしまう。
熱狂的なファンのアニーは狂気そのもので、
いつしか、小説と現実の境界線を超えてしまい
モンスターへと変貌する様が、まさに恐怖である。
異常なアニーの振る舞いに、平然さを保ち続ける
作家のポールの姿は、ある意味で究極の恐怖を味わった人間の振る舞いそのものだと思う。
危機迫る展開と狂気さ、スティーヴンキングが魅せる恐怖にどっぷり浸かることのできるホラー映画、最高です。