見出し画像

中1でシンガポールに留学した息子の話

ちょうど1年前、息子は小学校卒業したタイミングでシンガポールに単身留学をはじめました。
今は現地のボーディングスクールに通っています。
コロナのこともあり、かれこれ1年ほどリアルで息子に会えていない。
くぅぅ。。寂しい。会いたい。

今日はそんな息子の話を書こうと思います。

①息子が留学を考えたきっかけ
②母親としての本当の想い

①息子が留学を考えたきっかけ

息子は小さい時からとにかくモノづくりが大好きで、幼稚園の頃はダンボールとか廃材を集めてはリビングいっぱいに好き放題に工作をするような子供でした。

そんな息子の「好き」をどうにか活かせないかと、当時は今から8年くらい前だったからまだまだプログラミングなんてレアだった頃、プログラミング教室の体験に連れて行ってみました。

そうしたら、ほっぺたを真っ赤にしながらものすごい集中力でどんどんブロックを組み立てて、教えてもらいながらプログラミングをして・・
最後には自分の作ったものが動く。
工作をしていた頃は作ったらそれで完成だったのが、プログラミングをすると動く。
そんな経験が息子にとっては刺激的だったようで、教室に通うように。

プログラミング教室に通い始めて3年くらい経った頃、「大会に出てみない?」というお誘いを受け、息子は「でたい!」とただただ好奇心のみで大会に参加することに。
大会出場経験のある1つ年上のお友達とチームを組んで、WROという大会の、社会課題を解決するロボットを作ってプレゼンをするというカテゴリーでチャレンジをしました。

初めはただの好き、好奇心がきっかけ。
自分の意思で大会に出ることを決め、チームメイトと何度も失敗を繰り返し、意見を言い合いながら作り上げて出場し、まさかの全国大会突破。そしてまさかまさかの世界大会出場に。

世界大会はコスタリカ。
時差の関係で2時間睡眠とかの中、何日も続く大会で、何度も自分達のつくったロボットを英語でプレゼン。
そして見事世界で7位という結果を出すことができました。

その次の年は「次こそは世界1位を取る」と目標を掲げ、同じチームメイトにもう一人メンバーをプラスして、3人でチャレンジ。
1度世界の壁の高さを知った息子たちは、ほぼ毎日集まり、休日は丸一日中ロボット制作とプログラミングに明け暮れていました。

そして、全国大会突破。でもそれは1年前に悔しい思いをした息子たちにとってはただの通過地点。
2回目の世界大会はタイ。
世界1位を目指し、本気で挑んだけれど、結果は世界8位。
世界の壁はやっぱり高いと感じた息子。

WROタイ世界大会
プレゼン審査員judge
WROタイ世界大会
大会テーマ:FOOD MATTERS



でもそれと同時に、世界の広さ、ものづくりやプログラミングが強いのは東南アジアだということ、世界の人とコミュニケーションをとるためには英語が必要だということ。
そんなたくさんの経験をし、いつしか世界に目が向くように。

息子の好奇心はさらに強くなり、翌年、孫正義育英財団という財団生募集のプレゼンにチャレンジもしました。

プレゼン資料を自ら作り、予選を通過し、最終プレゼンはあのソフトバンクの孫正義さんの目の前でプレゼン。
「志」というテーマのプレゼンをし、財団生に選んで頂きました。

好き、好奇心を大事にすると、新しい経験が出来ること。新しい世界では刺激的でワクワクすることが待っている。そんなことを小学生のうちに経験した息子はいつしか、もっと広い世界を見たいと強く思うようになったわけです。

そして、小学校卒業したタイミングでシンガポールに留学。

息子の世界はさらに広がり、親の私にはもう想像もできない経験を楽しんでいます。


②母親としての本当の想い

ちょうど1年前、コロナ禍の中、息子はシンガポールに行きました。
隔離や学校の手続きもあったので私が同行し、数週間滞在したあと、息子を置いて私だけ日本に帰国しました。
あの時の息子とシンガポールで過ごした数週間、帰国の飛行機で涙が止まらずCAさんに心配されたこと、今でも鮮明に覚えています。

母として、小学校卒業して間もない息子を留学させることに不安がなかった訳ではありません。
英語力なんて全くだったし、何かあってもすぐに助けに行ける距離ではない。
不安をあげたらキリがないけれど、親の心配を理由に息子のチャレンジを妨げてしまうこと、可能性を狭めてしまうことはしたくなかった。

あの時、
ホームシックになったらどうしようとか、
留学向いてなくて途中で帰国することになったらどうしようとか、
不安要素を考えることだってできたけど、なんかもう「息子のことを信じるしかない」って思おうとしていた気がする。

親は、自分の経験したことから想像がつく範囲に子供がいると安心する。
親が経験したことないこと、親の経験からは想像がつかない世界は不安で、親の価値観で止めてしまったり、信じぬいてあげられなかったりすることがよくある。

でもその信じぬく勇気も必要。

もしうまくいかないことがあっても、その時、愛情いっぱいサポートしてあげれば、子供は失敗を恐れず大きなチャレンジができる。

なんか、息子の留学を通じてそんなこと学ばせてもらいました。

今、息子は、中国人とベトナム人の親友ができ、週末は色んなところに遊びに行って楽しんでいます。
困った時は、親代わりをしてくださってる現地のシンガポール人夫妻に相談しながら親以外の大人に頼ることも学んでいます。
バカロレア教育なので、とにかく自ら学んでいくことが求められる中、数学に苦戦中のようです。
洗濯物は週にまとめて寮の洗濯機に入れているそうです。
週末はドンキホーテに買い物に行き日本食を買って食べるのが楽しみのようです。

「ママって僕が家にいる時は知らない間に色んなことやってくれてたんだね、ありがとう」

そんな嬉しい息子からの言葉は次に会える時までの私の心の支え。

6月に一時帰国するので、リアルで会えるのが楽しみでしょうがないです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?