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第9号

 4月も気付けば忙しく過ぎて、5月も半月を過ぎた。5月にも入れば、気温もどんどん上がり、鬱陶しささえ覚える。ちなみに、東京は今月最高気温29度を突破した。

 自分が本をちゃんと読み始めたのは、大学に入って2年程経った時だった。当時、付き合っていた彼女がよく本を読む子で、自分も合わせようと無理をして、本屋さんのポップに書いてあった「中学生におすすめの本」を望みに、森絵都著書の「カラフル」を手に取った。あらすじとしては、主人公のぼくが死んでしまったところから始まる。その後、天国にいる天使に当選を告げられて、現世に戻るチャンスを与えられるという物語である。一度も本をまともに読んだことのなかった僕にはこれが精一杯だった。しかし、読んでみると自分が思っていた以上に面白く、本を読むという行為自体の見方が変わった。ちなみに、中学生向けの本なんて読んでも面白いのか?と思う方もいると思うのだが、ストーリー自体が面白く、僕は買って1日で読んでしまった。
 それから、僕は本を読むということが、ただの作業ではなく、趣味という形で見れるようになり、今現在では書くことにも興味が湧いている。何事も先入観に囚われず、とりあえずやってみる事で、様々な気づきや出会いがあるのだと思う。その頃付き合っていたあの子は、疾っくの疾うに別れてしまったが、様々な気づきを与えてくれたことに今でも感謝している。



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