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鳥取が岡山の地名になる日 その1

「日本のお荷物の下級国民への子育て支援は下級国民の再生産でしかなく景気回復への足枷でしかない」
とにかく明るい北朝鮮のイッヌ・クワンユー首相

〇日本に不要な人間が4000万人 
 
 少子化による人口減少が避けられない日本で今一つ効果のない人口を増やす政策にすがり続けるよりむしろ減少していくことを前提で社会構築すべきだという意見があります。曰くドイツやフランスは国土面積や経済規模が似たようなのに8000万7000万の人口でうまくやっていっているからそれくらい減少しても十分やっていける、と。
 減少した人口に見合った政策は行うべきだとは思いますが、子育てしづらい日本の現状を肯定しているようであまり受け入れがたい考えです。とはいえ現状どうあがいても人口が増えそうな要因はありません。人口を増やすのには移民か出生率をあげるしかありませんが、どれもうまくいくと思えません。

 移民に積極的な国に比べ、わずかな数のクルド人との共生すら難しい日本で人口減を補うほどの移民を推し進めてうまくいくでしょうか。受け入れ先の国民のみに都合のいい移民政策など無く、ともに文化や宗教・言語などの様々な壁を乗り越えてなくてはなりませんし、受け入れ先の国民も受け入れた以上かなりの譲歩・忍耐・負担を余儀なくされます。(中東の産油国のように厳格に管理し人権面や労働環境面で問題があるにもかかわらず後進国からの出稼ぎ労働者がそれでも行くのはそれだけ金払いがいいからですが、日本もそれに倣えとは思いません。ただ欧米で移民・難民と文化や言語の宗教などの違いでうまくやっていけないのでは、という懸念を示すと極右の仲間とみなされ、様々な軋轢や犯罪の増加を受け入れ先の問題として抑え込んでいるのはどうかと思います。まあ日本は難民や移民を排除どころかそもそも全く受け入れていないので今のところそういう問題はあまりないといえるのですが)
 日本も欧米からすれば中東の産油国に近いことを「世界第4位の経済力」を背景に低賃金で働いてくれる人を貧しい国から技能実習生という名の奴隷としてかき集めています。これも「奴隷供給元」の経済状況が良くなれば集めることが難しくなります。経済発展した中国から集めるのが難くなってから今はベトナムから奴隷を集めています。しかしこれもいつまで続くのか、ベトナムの経済成長率は日本よりもいいのでそのうちベトナムの人がわざわざ日本へ行くメリットが無くなります。介護とか日本では深刻な人手不足で多くの外国の方が働いていますけど、オーストラリアとか介護職は地位も賃金も高い国と人材の奪い合いになったら日本は選ばれないでしょう。そうなるとこれから先、ベトナムより貧しい国で労働力確保しなければなりませんが、そういう焼き畑農業みたいなものが、いつまでも続けられるわけがありません。

 日本人で日本人を増やす。自前で出生数&出生率を上げて労働力を確保する方法は、ずっと失敗し続けています。
 いまだ国・地方を問わず政界に巣食う頑迷な守旧派政治家たちがフェミニストや左翼が大和撫子に余計な入れ知恵をして伝統的な家庭観を破壊したから女性が子供を産まなくなったみたいなことを言っているような国です。(旧統一教会のシンパだった)政治家たちは自分たちの政策がまずくて女性が子供を産めないから少子化になったとは認めたくないので女性たちが勝手に子供を産まなくなったから、とするのと都合がいいのです。 
 まあ少子化は日本経済にとっては「いい面」があります。なにせ子供は稼ぎません。十数年あるいは大卒で働き始めるなら20数年、税金はほぼひたすら使うだけの存在です。国も予算を貧乏人の子育て支援に投じるより景気対策に回したほうが日本経済というより目先の自分たち「庶民w」の「苦しい生活」(生活困窮者でなければたいていの庶民は所得に応じた生活をしているから余裕がないのは当たり前。必要な政策のための増税に反対し、いざ介護施設に入れないなど社会保障のサービスで困ると政府が悪いと喚く)にとっていいことなのです。
 そう考えると日本国民は「賢明にも」目先の「苦しい生活」のため少子化対策のため増税もしないがお金も出し渋る政府を肯定し「生活のための」「景気対策」を優先させてきたといえます。

 将来の人口予測にはいろいろケースがあるようですが人口が減少していくのは確実でどのくらいのペースでどれくらい減るかに違いがあるようです。政府の有識者会議とやらでは「2100年に8000万人」で安定するのが望ましいそうです。今より4000万人も減るのですか。戦争でもないのに人口が3分の1も減るというのは恐ろしいことだと思います。(現実問題2011年以降毎年何十万人も人口減しつづけており2021年は64万人減少しています)
 そこまで「適正な」人口に到る過程まで、相変わらず多くの若者が子供を産みたくても産めない状況を放置しての人口減を是認するのでしょうか。全体的にしぼんでミニマムな社会システムになっていくなら問題ありませんが、衰退の過程で深刻な地域間格差が生じ介護や医療が崩壊して人手不足と利用料の自己負担激増で貧乏人はまともに医療や介護を受けられないようなところが出てくるかもしれません。
 そもそもドイツやフランスの人口は移民の流入に支えられているのに全く異なる社会の価値観を持つ日本が参考にするのはおかしな話のような気がします。
 それに日本の人口が8000万人で安定推移するかも怪しい話です。8000万人になって経済規模も縮小しすっかりアジアの端の小国になり果てた後も人口減が止まらないかもしれません。8000万になっても減少が止まらず加速度的に人口減少が進むになり3000万人くらいになると北朝鮮の人口2000万だから問題ない、1000万人になれば国の面積がほぼ同じパラグアイは700万人だ、と8000万人論者は2100年まで生きていたらそんなことを言うかもしれません。

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