小さな「気づき」#42~「好き」だったことが「楽しくない」に変化したことへの考察~
近年、「意識高い系」という言葉をちらほら耳にするが、
ビジネス本や自己啓発本を買い、自身を高めていくことが好きだった事を振り返ると、私もその一員にカウントされるのかなと今では思う。
昔は確実にそれが「楽しい」と感じていたはずなのに、ここ数年イマイチ楽しくないのである。
自分のゴールはどこなのか、最終的に何を目指しているのか。
そもそも本当に意識を高く持ちたいのか、それさえもよくわからなくなっていた。
しかし、いくら頭で考えていても答えは出ない。
そんな時、たまたま出会った本がある。
よしもとばなな 「違うこと」をしないこと
その中にこんな一文があった。
これを読んでギクリとした。
私、きっとこれだなって。
20代の頃は、上司に認められたい、「すごい人」と思われたい、バカにされたくない、恥をかきたくない…と本を読み漁るのにも必死だった。
しかし、40代半ばになり、仕事でも立場が変わり、ばななさんの言う、「本来の自分に調和していない」状態だと気づいた。
「何となく違う」という感覚をスルーして、そのままにしておくと、本来の自分の感覚が鈍って、本当の自分に戻れなくなってしまう。
今の私にマッチする本はこのような本ではないのだと気づいた。
自分の欲求や願いは些細な事でもないがしろにせず、普段から大切にしたほうがよい。
「違うこと」をしないこと。
この感覚、大切に生きていきたい。