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独身アラフィフ女がマンション買うまで5:決め手

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悩んで悩んで中古物件にした。
決め手はいくつかある。

1.モデルルームは「知らない人の家」っぽかった

入居時に家具家電を買い換える人には、モデルルームはとてもいいと思う。
3人掛けソファを置くとこんな感じなのか、この距離感だとテレビは大きめに買い換えかな…と、具体的にイメージできる。
ところが私には「知らない誰かの家」に見えた。
私の趣味ではない家具、壁紙、インテリア。
自分の家になることが想像できなかった。
中古は空っぽの部屋を見られたので、今使っているソファやテーブルを入れた部屋が自然にイメージでき、生活している自分が見えた気がした。

2.立地

新築と中古は同じ市内だ。
新築は商店街、商業施設のすぐそばなので買い物には便利だけれど、私はそっち方面はほとんど行ったことがなく、商店街での買い物を楽しむ時間的余裕もないため、魅力が感じられなかった。
むしろ、混雑と渋滞が気になった。
中古は市内中心部にあり、こっちからの方が通勤時間が短い。
どちらに引っ越しても今より通勤時間が長くなるため、少しでも渋滞を回避したかった。

3.思ったより金額に差があった

提案書を出してもらったら500万円以上違った。
こんなに違うとは思っていなくて、それなら中古の物件の壁紙を全部張り替えて、日当たりが悪い分、部屋が明るくなるようにリフォームしてもいいんじゃないかと考えた。
新築の方でも中古でも、エアコンを少なくとも2台購入しなくてはいけないし、収納が少ない分、家具も買う必要がある。
新築を買って家具家電をケチるか、中古を買って余裕をもって家具家電を買うか。

実はこれが、私が大切にしたい「賃貸では得られない、購入物件ならではの何か」だったと気づいた。

賃貸暮らしの間は、ずっとそこに住むわけではないからと、家具を買わなかった。
実際に何度も引っ越して、家具がないことは引っ越しの際のメリットだった。
購入する時に、その部屋に合った自分の好きな家具を買いたい。
中学生くらいから「私の部屋」を愛読し、自分の部屋を好きなように作ってみたかったのに、長く我慢しているうちにそんな気持ちを圧し殺してしまっていた。
今なら好きなようにできる、好きなようにしていいんだ、と考えたら、何だか気持ちが前向きになってきた。

私の生活は、箱ものとしてのマンションだけで規定されるものではないということに思い至ってからは、気持ちがあっという間に固まった。
こうして、いつか買おうと思っていたマンションは、初回見学から1ヶ月であっという間に決まった。


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