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裏では、こんなことが起きていました…

綾人さん誕生日おめでとうございます!
その記念も兼ねたお話です。

綾人さんのキービジュアルの色白さについて、疑問を投げかける空くん、それを心配した綾華さん、トーマ、そして伏兵の早柚のお話です。

※キービジュアルをキャラ個人個人の撮影、と解釈した完全にメタ話です。
(問題があれば、削除します…)

・テンポが早い、かつ、ギャグ全開です
・早柚が独自の忍術を使います

参考資料

・綾人さんのキービジュアルイラスト
・綾華さんのダッシュのモーション



神里屋敷内にて。

「なぁ、綾人。」

「何でしょうか?」

「…この写真の綾人………。普段よりも肌が白くないか?」

空は持っている写真を見ながら、綾人に疑問を投げかけた。

持っている写真…。

それは、綾人が水元素で作り出した刀を持っている写真だ。

優雅に微笑みながらも、水元素で作り出した刀を持っていることによって、武人、それもかなりの手練である雰囲気を醸し出していたる。まさに、綾人の魅力が溢れる写真となっていた。

しかし、それ以上に空が気になっているのは綾人の肌の色白さである。

元々が色白である綾人であるが、この写真に写っている綾人が普段以上に色白であることが妙に気にかかったのである。

「ああ。それは…、

3週間ぶりに屋敷に戻れた時に撮ったからですかね…。」

バッ
「えっ…? どんなタイミングだそれ?!」
バッ

空の疑問に応えるように告げられた綾人の回答に、写真と綾人を勢いよく二度見した空は盛大にツッコみをいれた。その回答には、単に撮影したタイミングだけではなく神里家の当主である綾人があまりにも多忙な日常を送っていることに対してもツッコみをいれたのである。

「それと…。

確か徹夜を三徹をした後だったので、そのせいもあるかもしれないですね。」
さらり

「えぇ!?…ってことは、この時って、徹夜明けのフラフラで凄く眠い状態、ってことなのか??」

そんな空にたたみかけるように、さらなる事実をあっさりと言い放ったので、ますますツッコみを入れるのであった。

「そういうことになりますね。」

(それでもめちゃめちゃよく撮れてるな…、じゃなくて!!)

「それは大変だ…! トーマー!! 綾華ー!!」
バッ

そんな状態でありながらも、写真にはそれが一切感じられない…。

ある意味でプロフェッショナルである綾人に感心しかける空であるが、それ以上に、綾人の健康面に関して限りなく心配になった。

なので、写真をしまった後に、空は明後日の方へ向きながらトーマと綾華の名を叫んだ。綾人の(あらゆる方面での)ケアには、この2人が適任だと判断したからだ。

「旅人さん。今はそんな状態じゃないから大丈夫ですよ。」

「そうなのか?」

そんな空を安心させるように、綾人は微笑みながら言葉を紡いだ。その表情は確かに穏やかなものであり、写真のような色白さは感じられない。

その言葉に安心しかける空である。が…

「えぇ。ただ…、

昨日、少しだけ徹夜したくらいです。」
フラ…フラ…

次なる綾人の言葉に加えて、途端に綾人の身体がふらつき出している。そんな状態であるのに、笑顔で言うので、その様子は少しホラーであった。

「やっぱり徹夜してるんじゃないか!! トーマー!! 綾華ー!!(2回目)」
バッ

さらにいえば、よくよく見ると笑みを浮かべているその顔色が良くないことに気付いて、空はトーマと綾華の名を再び叫んだ。

「落ち着いてください。それに、2人は用事で出かけているので、そんなにすぐには…。」

空の行動に、トーマと綾華、2人の状況を把握している綾人は、叫んだところで来ないことを伝えようとする。

だが…

「若! 徹夜だと聞きましたよ!!」
ザッ

「お兄様?! あれほど無理はなさらないでと…!!」
フワァッ

「…現れちゃいましたねぇ………。」

空の叫びを聞きつけたトーマと綾華がその場に駆けつけた。トーマは走り終わった瞬間に勢い良く片膝をついて、綾華は冷気と雪の結晶を纏いながらその場に優雅に現れた。

2人の登場によって、綾人は途中だった言葉の残り部分を呟いた。だが、説明しようとしていた言葉とはまるっきり正反対のものであることに、綾人自身も些か困惑していた。

「…というより、え………? 本当にどうやって現れたんですか??」

「「若/お兄様の疲れた気配を察知したら、いつでも駆けつけられます!」」

「……そうなんですか? 旅人さん??」
クルッ

2人に問いかけると、そのような返事があったので、空の呼びかけには、そんな力まであるのか…と、感心しかけると同時に、確認の為に問いかけながら振り返った。

「まさか、本当に来るなんて…。」
(そうだ! 凄いだろう!!)

「…旅人さん。恐らく本音と建前が逆になっていますね。」

ハッ
「そ、そんなことないぞ?!」

だが、綾人以上に困惑しているらしく本音と建前が逆になっているであろう言葉を紡ぐ空の姿があった。それを指摘すれば、誤魔化すような言葉を言うのだった。

フッ
スッ
「しかし、生憎ですが…、

私はまだ仕事が残っているんです…!! 」
バッ

笑みをひとつ溢した綾人は、机に置いてある大量の書類に目配せをして座りながら、言葉を紡いで取りかかろうとする。

「くっ、こうなれば最終手段だ! 早柚ー!!」
バッ

その気迫から、トーマと綾華の説得にも応じなさそうな気配を感じ取った空は、宙に向かって早柚の名前を叫んだ。

「何です、か…!?」

サッ

バサッ

予想外の人物の名が出たこと、加えて、徹夜明けによって判断力が鈍っていることで反応が遅れた綾人の視界は真っ暗闇に包まれた。

何やら柔らかい何かが覆い被さっていることが分かるが、動けば動くほどに纏わりついてくる感覚に陥る。

「こ、これは…?!」

ストッ…
「……これぞ、布団の術。」

柔らかい何かに包まれた綾人に答えるように、静かな声が響いた。

一方、空、トーマ、綾華は、早柚が素早く綾人に布団を被せて静かなる着地をした一連の動きを見守っていた。

普段の眠たそうな早柚の様子から一変して、終末番の忍者としての鮮やかな手腕に一種の感動を覚えていた。

(なるほど、視界を奪うつもりですか…)

柔らかい何か………、布団に包まれたことを理解してきた綾人は視界にほんの少しだけ映った早柚の姿、そして、その声に、普段は眠ってばかり、あるいは、眠たそうな印象がある早柚だが、まがりなりにも彼女が終末番であるということを再認識させた。

決して侮っていたわけではないが、一杯食わされたことにある意味で感心した。

(ですが、この程度で、私の気持ちが揺らいだりは…)

ふわぁっ

気を取り直して、布団から脱出しようとする綾人だが、その柔らかさと温かさに、次第に思考力が奪われていく感覚に陥る。

やがて…

(布団の魅力には、勝てませんでした……)
スヤァ…

完全に脱力して寝込む綾人であった。

その後、完全に寝入ったことを確認した一行は、改めて綾人を寝室に運んだという。

-END-


あとがき

待ち望んでいましたよ…

綾人さんの誕生日を迎えるこの時を…!!!

というのも、去年は

綾人さんのキャラ紹介画像&エピソード動画発表→3/24

綾人さんの実戦紹介動画発表→3/29

Ver.2.6並びに綾人さん実装日→3/30

となっていたので、誕生日イラストどころか、誕生日メールも無かったんですよね…

なので、めちゃくちゃ待ち望んでいました!!

そこで、綾人さんのキービジュアルを見た時から抱いていた印象及び思いついていたお話をようやく形にして、本日公開することができたことにめちゃくちゃ達成感があります…!!

メタイ話ですが、

キービジュアルの綾人さん、ゲーム内での綾人さんと比べてみると色白すぎない…?

もしかして、徹夜明け…??

と思っていたら、筆が走っていましたwww

あと、実は私、キービジュアル=撮影、という解釈が好きでして、それが書けたのも大満足です!!

ギャグ全開なお話でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございます!

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