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あんた何考えとらん!?と言われながらも。

みなさん、いつもお世話になっています。
現在、金沢大学4年休学中の北村和喜(かずき)です!

 今回はみなさんに、「ひとまず、ネパールへ3ヶ月間行ってきます!」ということをお伝えするために、note を書きました。
正直ちゃんと伝えたいのはそれだけなのですが、一応この下に、
「なんでネパール!?」
「何するの!?」
みたいなことについても少し書いたので、良ければ読んでください…!!🥺


ネパールに何しに行くの?

社会課題の現状を自分の目で見に行く

 さて、4月16日から、私のネパールでの生活が始まるのですが、今回私は、現地の大学に留学に行くのでも、企業にインターンに行くのでもありません。

今回私は、現地で実際に起こっている、社会課題と言われているものの現状を、自分の目で見に行くためにネパールへ行きます。
現地に多く存在する課題の中でも、特に私が関心の深い、児童労働や人身売買といった「課題の解像度を上げよう」と考えています。

このように聞いたとき、「なぜ海外なのだろうか」と思われる方も少なくはないでしょう。もしかすると、「まずは日本国内の課題を解決してからなのではないか」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
私自身もそういった問いと向き合いました。そしてその上で私は、やはり行こうと決めたのです。

かずきが何を言っているのか、さっぱり理解できない友人たち
自分と向き合いながら思い悩んでいる私

正直に申し上げると、私はまだ何かの課題を "解決しよう" としているのではなく、私はまだ "旅をしている" に過ぎません。

2023年4月からの1年間は、日本の子ども、若者との関わりが多い生活してきました。
NPOカタリバさんが運営されているキッカケプログラムのお手伝いをすることや、毎週月曜日に近所の子ども食堂に遊びに行くことは、もはや日課になっていました。

キッカケプログラムにて、オンラインで高校生と話しているかずき

また元日に起こった能登半島地震においては、発災直後から、カタリバさんやNPO法人ROJE (日本教育再興連盟) さんに所属されている方々をはじめ、多くの心暖かな方々と共に、私の祖母が60年以上暮らした地域でもある七尾市 (石川県能登地区) で、未就学児から高校生までの広い年代の子ども、若者と関わることも行っていました(詳細はこちらから)。

石川県七尾市 みんなのこども部屋(私は一番左上にいる人)

そんな中で今回ネパールへ行くのは、「次は海外の現状に真剣に向き合いたい」と考えたからです。また同時に、現場を目の当たりにしたときの「自分」とも、真正面から向き合おうと考えています。

そして私は現地で見聞きしたものの解像度を高めるべく、2つのことをしたいと考えています。
1つ目は、現地で私が感じたこと、考えたことをSC (ソーシャルコンセプト) と、BC (ビジネスコンセプト) のシートに落とし込むこと、2つ目はショート動画での発信を行うことです。

1つ目の方で記した "シート" とは、私が1年前に受講していたボーダレスアカデミーで用いられていたものです。

SC (ソーシャルコンセプト) とBC (ビジネスコンセプト) のシート
※現在は異なった様式を使用している可能性があります

今回のネパールでの旅は、このシートが示す観点から、ネパールの人々や、現地の文化・伝統などの解像度を高めていこうと考えています。

またそのことについて自分1人だけで考え込むのではなく、ボーダレスアカデミーでお世話になった先輩方をはじめ様々な方と、現状に関する議論を重ねることで、現地の "今" をより明瞭に捉えたいと考えています。

一方、せっかくネパールへ行く貴重な機会なので、1つのことだけではなく、現地の幅広い現状を見て、触れて、感じ、そして考えるということもします!

2つ目に示したショート動画(YouTube ショートなど)での発信を行うのは、そういった様々な場所へ足を運ぶことを、「『現地の幅広い現状』をみなさんにアウトプットする」ことを前提に行うことが、インプットの質を高めると考えているからです!

またショート動画での発信によって、ネパールの方々の文化、暮らし、その中で考えていることなどを、みなさんが手軽に知るきっかけになったら嬉しいとも考えています…!!

ショート動画を撮影中のかずき

ネパールでの息の仕方を知りに行く

 初めて足を踏み入れた地でまずすべきことは、その地域での息の仕方を知ることだと教えて下さったのは、慶応義塾大学 准教授 政策・メディア研究科委員の長谷部葉子先生です。

長谷部先生は、「まずすべきことは、その地域での息の仕方を知ることです。五感で感じることです。何をするかはその後なのです。」と私に教えてくださいました。

"息の仕方を知る" とは、そこで生活されている方々が感じていること、考えていること、持っている技術などを知り、そして自分もその方々と同じ状況で、同じ経験をすることを言います。
そしてその経験をしている中では、五感を働かせ、全身で感じることが大切であるということです。

今回ネパールへ行くことは、いわば旅の一環です。旅には明確な目的はありません。そして現地でどんなことが起こるのか、それを言い当てることも難しいものです。

正直周りの友人らが就活をしている時期に、はっきりとした(分かりやすい)目的のない旅をしていて良いものかと、考え込むこともあります。ですが私は、ひとまず長谷部先生の言葉を信じて、ネパールへ行ってきます!

なんでネパールなん?➤本当にご縁でしかない。このご縁に感謝

 昨年の12月頃までは、私はケニアに行こうと考えていました。それはボーダレスアカデミーの同期の方に2人、ケニアでの事業に挑戦されている方がいらしたからです。

やはり誰の何のつてもない場所に、1人で飛び込むことはまだ怖いと感じるため、少しでも顔見知りの方が近くにいるところへ行きたいと考えていました。

しかしそんな中、今年1月下旬に、ボーダレスアカデミーの大同窓会 (※1) が開催され、私はそこで、こばさん、はんにゃさんと出会いました。

ボーダレスアカデミー大同窓会の集合写真

こばさん(小林大剛さん)は、ネパール国内で児童労働や、過酷な出稼ぎが慢性化してしまっている現状を変えたいと考えていらっしゃる方です。
はんにゃさん(中川佳奈さん)は、現地で人身売買や、性的搾取が行われている現状を変えたいと考えて行動されている方です。

今回私はこの方々にご縁を繋いでいただき、ネパールへ参ります。
こうして縁を繋いで下さっているお二人、そしてそのご縁そのものにも深く深く感謝するとともに、今後も "感謝の気持ち" を大切にしていきます。

ーーー
※1: ボーダレスアカデミーの同窓会
・・・1月下旬に東京・新宿で対面で開催されました!
これまでアカデミーは全部で14期開催されており、私が参加したのは11期でした。
アカデミー同窓会は、1~14期の方々が大集合し、それぞれ考えていることや、今まさに葛藤していることを共有するなど、同じ目線で語り合うことから、新たな助け合いの種がたくさん生まれていた場所でした!!
ーーー

あんた何考えとらん!?➤➤ほんとそうだよねー。

 ここまで自分なりに、「なぜネパールへ行くのか」「どんなことをするのか」ということについて記しました。しかしここまで読んで下さって、「いいね!」と思ってくださる方はあまり多くないのではないかと考えています。

「ネパールへ "旅" をしに行く」「息の仕方を知りに行く」と、終始何を言っているのか分からないと感じる方も少なくないはずです。
私の家族がまさにそうで、正直未だに、はっきりと理解/納得はされていません。

ネパールに行くことを伝えている私と、全く理解できない様子の私の妹

1年前、当時初めて海外の現状をこの目で見たいと考えたとき、私は「バングラデッシュに行くプログラムに参加したい」と、両親に伝えました。
その時は全く理解されないどころか、「あんた何考えとらん!?」と、控えめに言ってものすごく怒られてしまいました。。

それから1年の間、私は自分の将来について考えていることや、そのためにどのようなことをしたいと考えているかを、丁寧に伝えていきました。

すると少しずつ両親も耳を傾けてくれるようになり、また「この子は順当に大学を卒業して、他の学生さんらと同じように就活をするっていうのは、合っていないのかもしれない」と感じてきたようです、、。

理解はできないけど、応援してくれる。
不安を感じながらも、背中を押してくれる。
そんな唯一無二の "家族" という存在にも、私は心から感謝しています。

唯一無二の "家族" との一枚!!

最後に(これからだけど笑)

 これまでの2ヶ月間、ずっと「なぜネパールへ行くのか」ということを、人に伝えることがとても難しいと感じていました。

正確に言えば、伝えることはできるのですが、「その内容を理解してもらおうと思いながら伝えること」が容易ではなく、時には内容をごまかして伝えることもありました。
しかし今回は、本当に私が感じていること、考えていることに、正直になってこのnote に記しました。

私のフィロソフィー(自分の人生の中で最も大切にしたいこと)は、
「自分自身の気持ち、考えをごまかさないで生きる」
です。

そんな私のnote は、ネパール滞在中は週に1回、月に5回(=週1×4回+月1)更新しますので、よろしければまたあなたに読んでいただけると大変嬉しいです。

どうかこれからしばしの間、お付き合いください。
よろしくお願いいたします。

ネパールへ行く私を送ってくれた心優しい友人たち

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