各主要疾患の死者数


前も載せましたが、2012/1~2022/10の各月死者数を以下にまとめます。今年の2、3、8、9、10月の死者数が例年の傾向から逸脱して多い(特に2、3、8月)のが目視でわかります(8~10月は若干の補正あり)。

拡大図を以下に示します。

次に、主要疾患(循環器疾患、呼吸器疾患、新生物、老衰)とコロナの死者数を同様にまとめたものを以下に示します(2012/1~2022/6の範囲で表示、7月以降はまだまとめていない)。

拡大図を以下に示します。

今年の2、3月の顕著な死者増に関しては、おそらく循環器疾患、老衰、コロナが影響していると思われます。年々減少傾向にあった呼吸器疾患は今年は増加に転じている月が多く、呼吸器疾患も影響しているようですが、若干読み取りにくいです。新生物は例年通りで大きく変わっていないように見えます。
季節による死者数の違いは循環器疾患では大きく、呼吸器疾患は若干あり、新生物と老衰では小さい結果となっていました。新生物に関しては、月ごとで比較すると2月の死者数が少なくなっていたので、おそらく日数の影響が一番大きいのだろうと考えています(ただし新生物でも若干冬の方が死者が多いようには見える)。この約10年間で死者数は循環器疾患が停滞もしくは微増、呼吸器疾患は微減、新生物は微増、老衰は大きく増加しているようです。
各疾患における、年数と各月死者数の関係を以下に示します。

循環器疾患
呼吸器疾患
新生物
老衰

差分はまだ求めていないですが、今年の2、3月の死者増に関してはグラフからは循環器疾患、老衰の影響が大きいと考えています。呼吸器疾患も影響していると思われますが、上のグラフでは線形近似の際に2022年もフィッティングに入れているために2022年の増大分は消されているかもしれません(呼吸器疾患はフィッティング範囲によって影響の確認がしづらくなる程度で済んでいるとも言える)。
循環器疾患、呼吸器疾患については、下位区分されている各疾患の死者数も確認する必要がありそうです。また、主要疾患以外にも死者増に関係している因子はあると思うので、その他の疾患も時間があればグラフ化してみようと思います。
循環器疾患、呼吸器疾患は年によって若干ばらつきが大きく線形近似するのが正しいのかよくわからないですが、これ以外方法があまりわかりません。総死者数で線形近似した場合、冬場が直線からのばらつきが大きくなる傾向にありましたが、循環器疾患、呼吸器疾患でも同様でした。新生物も冬は若干ばらついており、老衰ではほぼ見られないという結果でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?