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トマト実習から学んだ働くということ


 こんにちはカンカンです!
 今回は農業実習について。

 大学で農業を学んでいる者として全国に実習に行っています。

 その中でも長野のトマト農家さんでの実習、通称野辺山実習について話していきます!

どんな実習地か

 標高1300mを超える長野県野辺山高原でブランドトマトを育てている農家さんです。
 日差しが強く、気温の日較差が大きいこと、気温が高くなりすぎないところがトマトの原産地に近い環境です。
 そのため自然な甘みのある美味しいブランドトマトが作られます。


収穫しているトマト


 実習は2週間以上の長期。気温は低いとはいえども30℃。宿舎の周囲数百mに人が住んでいない。ネットがないなどなど厳しい実習です。
 しかし私にとってこの実習が
一番充実していて、成長できる実習です

実習で学んだこと

 この実習地の一番の特徴は
  農家の仕事を通して働く上で必要な心構えを
  学べることです。

1 環境を整える 準備をする

 まずは生活環境・作業環境を整えることから始まります。宿舎はもちろん、パートさんの休憩スペースなどの共有スペースの掃除もします。
 作業のしやすい場や居心地の良い空間は作業効率が上がります。

2 アンテナを張って対応をする

 トマトに限らず農業は自然相手。何時に何をするといった人間の時間感覚は通用せず、常に状態を観察して適切な対応が必要です。またお客様からの発注もあるため期限内に納品するために作業をしていきます。
 この時大切なのが広い視野で注意深く状況を見ること。自分の都合ではなく周りに対応していくことが大切だと学びました。

3 コミュニケーションをとって技術を磨く、組織的に動く

 この実習では「大学生だから…」と妥協されることはありません。農家さんやパートさんと同じだけの仕事量、質を求められます。当然ノルマに届くことはほとんどありません。ただそこに近づいていく工夫の一つにコミュニケーションがあります。コツや経験談を聞くことで少しずつレベルアップをしていきます。
 また進捗や計画をパートさんと話し合いながら進めていくこともやるべきことを終わらせるために必要なことです。

4 自分ができるだけではいけない

 これは後輩を連れていくようになって学んだことです。
 後輩に作業を教えてはいましたが、自分がいなくなった時に教えたはずの作業ができていないということがありました。
 原因は段取りを組むところから作業まで全部自分1人でやってしまっていたからです。
 誰がやっても機能してこそ仕事をする組織になると思いました。
 人に任せることでできた余裕を更なるスキルアップのために使うこともできると感じました。

終わりに

 学んだことと書いてきましたがまだまだ気付かされてばかりで、「身についた!」と言えるまでではありません。コツコツと頑張っていこうと思ってます。
 また将来、畑を継ぐわけでもない自分に対してここまで本気で向き合ってくださる農家さんには感謝しかないです。
 いま野辺山は冬真っ盛り。−20℃を下回ることもあるそう。春になって成長した姿を見せることが恩返しだと思い、日々精進です!

 今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!また次回!


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