見出し画像

お山へ謝りに行く

数年前友人と登山した際、山頂に鎮座する巨石に登ってはしゃいでしまったのだが、愛と平和が一万年続いたという「縄文」に惹かれ色んな情報を知るうち、あの山の巨石群は磐座(いわくら)なのでは?と思うようになった。
これはお詫びしなければと思っていたが、去年の夏は具合が悪くなりリタイアしたが今なら満身創痍で臨めそうだ。

夏は生き物が元気なのでうっかり踏んじゃったり刺されたりすることもあるので冬山はやはり良い。
枯葉はパリパリ踏みながら歩く。
ここは原生林の森、寒さに負けず緑が生き生きしている。 

山を歩くと自然の優しさ美しさに触れ幸せで満たされる。

YouTubeで画家の方が話していた「地球における人間の役目は自然を称賛すること」という言葉が実感できる。

山頂は広くは無いが複数の巨石がででん!と鎮座ましましている。

上宮にお宮はなく、しめ縄がかけられている巨石が御神体だ。

持参したお供えを並べお詫びと感謝の気持ちをお伝えした。

柱書きによると御神体を含む複数の巨石が磐座とのこと。
中でも私が惹かれたのはひとつだけ丸くて材質そのものが他と異なるこの不思議な岩。


矢作直樹氏によると縄文人は念力で岩を液状にして山に飛ばしたんだって。
なるほど、この岩だけが道中や山頂の他の岩と全く異なる肌質だった。

暫くぼーっと立ち尽くしていると、同じくおひとりで山頂に登って来られた方と話しが弾み、磐座の作り方を話すと興味深く聞いてくださった。
その方の行かれたとある土地の写真を見せて頂き、行きたいところがまたひとつできた。

快晴ということもあり登山者も多く老若男女皆さん一様に楽しそうで気さくに話して下さる方も多く、私にとってひとりだけど楽しい登山になった。

そして自然の懐の深さは懐に飛び込んでみるとよりわかるんだな。
自然を大切に生きたい、ぼんやり思っていた農的な生き方にシフトしたいと強く思った一日でした。