ふと行きたくなる場所がある 深海よりも深い場所 透き通った青が何枚にも重なって 深くて深くて重たい場所 そこではちゃんと息ができる 誰も知らないわたしだけの場所 そこでわたしは漂って 想いと想いを綴り合せていた 誰もいないから 誰とも話せない 誰も知らない 深い場所 そこに誰かが突然きた 岩陰に隠れて 柔らかい波を作って遊んでいたわたしを 見てただけなのかもしれない 波は漂っていって あなたにぶつかる ふたりはここでしか 息ができない 誰にも気づかれないくらいがいい
自分のこころの中が霧でおおわれて なにも見えないときがある 怒ってるのか 悲しいのか ただモヤモヤと苦しいだけ 組み立てなくちゃいけないことが たくさんになってしまうから いつも自分のこころは 無視してきたんだ そのツケが回ってきただけ 感謝したい いい所に気づいてほしい いつも助かってるって ほんとうは伝えたい のに 時間も空気も周りの音も あなたとわたしの関係も あなたとあの人の関係も そっと重みを感じる 重たい方へ色が流れていく 間違えてしまうと 色が汚れるの
記憶から消したい傷があるとすれば 言葉にするのも 形にするのも 嫌だって 想像できるでしょ あなたが描いた未来だけ それだけに想いを膨らませていたいの あなたに訊かれないよう 気づかれないよう 不思議な空気すら 漂わないように ただ明朗に 明快に 明るくほとんど とうめい に あなたが知らないわたしがいるとして それにどれほどの価値があるというの? わたしが知らないあなたがいるとしても わたしは知ろうとしないわ 熱はいらない 熱はいらないの 今ここにある熱以外は 刹
https://kaku-app.web.app/p/kDPGjUrWGLThVQln6eYq 書く習慣アプリで「本気の恋」書きました
わたしが知らないところで 勝手にコンセプトをつくらないで わたしが見てないところで 勝手にカテゴリーにはめないで 風に流されていく薄い雲みたいに 形もなにもないようで 「形がない」という自由を 楽しんでいたいのに たくさんの色を混ぜすぎて ただただ汚くなったパレット 黒か茶色かなんか変な緑とか それでいいんだそれがわたしの色なら あの人のために生きてた それがなんになったか? 3行以内にまとめよ 空欄の落書き 「響く」とか「刺さる」とか 「伝わる」とか「分かる」とか
何か一つ、もう一度伝えられることがあるとするならー もし何か未練が少しでもあるなら、 さよならなんて言うべきじゃないんだ じゃあ、なぜ別れを選択したの? それが説明できないなら、死んじまえ この世界に優劣でしか 己の愛を証明することができないなら 社会はもっとシンプルで 誰も迷うこともないでしょう でもわたしには決められない それはなんというか 土俵が違うというか 種類が違うというか ただの言い訳だって 自分に酔ってるだけ 愛しているというなら 失望させるべきじゃない
頭の中から締め出したキオクとも なんとも言いたくない どこかで見かけた広告のような 見たくもない映画のワンシーンのような 知り合いなんて認めない 名前も顔も知ってるけど 一生許す気はない 犯人捜しが上手くいくならだけど すべからく消されるべきだと わたしが判断したのだから それでいいでしょ だったら掘り出そうとするなんてもう 死者への冒涜でしょ それでも蒸し返そうとするならもう これは自然災害でしょ 風も雨も空の奥の唸り声も なにがしたいの なんの得があるというの か
乾け 乾け 喉よ乾け すれ違う人が振り返るたび 痛みは快感に変わっていく 乾け 乾け 唇よ乾け もう何も言葉にできないくらい 失えば失うほど愛おしくなる 涙はもう数えていない ただ 馬鹿らしくなるから あなたが言った ここは地獄だと それが本当なら あなたは悪魔だと 騒音で耳に栓をした だれの声も届かぬように 鼓膜なんて破れてしまえばいい いっそこの身も 枯れてしまえばいい
記憶がないから不安だよ いつだって誰かを傷つけてないか 記憶がないから悔しいんだよ 君の素敵な顔忘れてないか 人間の脳はすごいらしいと CDよりPCよりすごいと 聞いたことあるけど なんでこんなに簡単に忘れていくの もう恥ずかしいくらい覚えてるよ 君が言ってた僕のいいところ もういつまでだって覚えてるよ 君の好きな髪型 好きな声 君は簡単に言う「忘れた」と 僕はただ言う「そっか」って だけど少し寂しいんだ 嬉しかったこと楽しかったこと 積み重ねていきたいと思うのは 僕だ
遠のいていく意識の中で 蝉の声が聞こえる すべてを遮断するような勢いで 「私だけを見て」と叫んでいる 蒸し暑い空気がまとわりつく 身体が何倍にも重く感じる 鈍い思考の渦で 探し続けた 僕は今なにを思った? 青い光が水しぶきを上げる 冷たくてなめらかな布に包まれ 知らないあなたの手をつかんだ 「こっちに来ないで」と訴えている 飢えた 乾いた 喉の奥まで 小さな粒沸き上がり飲み込んだ 熱くなってゆく感覚の果てでまた 蝉の声が聞こえた
負けないと思ってた 最強の自分 知らない誰かに食い尽くされ 記憶の中なんて かすかににおう思い出のにおいが 立ち込める最悪の部屋に 閉じ込められてるみたいだ いつも信じたい道はきっと どこまでも続いてる フリしてる きらびやかな言葉に包まれて 易しいフリをしている 何もかも失えばいい 世界が消えても 虚しい空間にでも わたしの音を響かせ続けてやる お前の世界はわたしの世界と違う わたしが決めた ここが終点だ 何もかも終わらせてやる 関わりたくなんてない かってに描かれ
【上手くいかなくたっていい】書きました。 https://kaku-app.web.app/p/IDVgWZ1mYA86n3vLV7nk
たぶん あなたのことだと思う どうして手に入らないのと どうして振り向いてくれないのと なんども考えてしまう きっといろんな理由がある でもそんなのふたりとも どうでもいいと思ってることで それなのに かんたんにがんじがらめ もしもあなたが、かんたんに 手に入るような人ならば 好きにならなかっただろうな なにが 「自分の気持ちに正直に生きること」 なのか わたしはまだ分かっていない 言葉を交わしているだけで どうしてあんなに幸せなのか わたしはあなたの何を 愛していたの
ときどき同じ夢を見る わたしはまだ幼くて カーテンの陰に隠れている 不自然に膨らんでるはずなのに だれも気付いてくれなくて そのまま眠ってしまう いつかまた きみと遊べたら もっとやさしい言葉を使う もっと楽しく遊べるように 外で走り回ることが あまり得意じゃないきみは いつもついて来れなくて すぐ泣くきみに わたしはイラついた やさしい大人になりたかったんだ だれも傷つけたり苦しめたりしないように だれも気付かないかくれんぼのように 気付いてほしくない心の棘 すぐ気
「書く習慣」というアプリで、和正という名前で書き始めました。現在「病室」と「目が覚めるまでに」のテーマで書いたものを投稿しています。 https://kaku-app.web.app/p/Zx1g3oaJTbEsrCTivEgy https://kaku-app.web.app/p/H2eYomzLMddaA9aDZnHr
大雨が降っている 迷えるものにも有無を言わさないような そんな雨だ つまり 出かけるなってこと ときどき うっかり死にそうな、 そんな日がある 気が付いたらベランダから落ちてるんじゃないか 階段で足を滑らせるんじゃないか 対向車線に突っ込んじゃうんじゃないか ただの注意散漫とか ”死にたい”わけじゃなくて 生きることに必死になれない 生きることに執着できない そんな日がある そしてそんな日に限って ふらりと、どこか出かけたくなる でも今日は、土砂降りだ 用事も