はじめての人間ドックでひっかかった話⑤~最終話~

私の情緒が舞い戻った話

友人の看護師が紹介してくれた病院に行く

緊張して朝ごはんはウサギくらいしか食べられなかったし、お昼ごはんも食べられなかった(午後診察だった)

お腹はぺっこぺこだったが、お腹以上に気持ちがぺしゃんこだった。診察室に入るとそこには明るそうな女医さんが座っていた。

プルプル震えながら、なんなら、ちょっと不安で涙ぐみながらイスに座った。

始めましての挨拶もそこそこに女医さんは私が持っていった腹部エコーの画像を見て

「これね~、たぶん血腫!だいじょぶなやつ。血腫ってね、血管の集まり」

「…へっ…?(泣きべそ)」

「良性血腫ってやつだと思う。でも、心配だろうから、一応、造影剤入れてCT撮ろうか!(ニコニコ)」

「…はい(泣きべそ引っ込む)」

「お昼食べた?」

「…いい、いいえ(首をふるふる)」

「よし!じゃあ、もうやっちゃおう!ついでに腫瘍マーカーもやるね!」

そこから、あれよあれよという間に検査になった。

放射線技師の先生も、これまた肝っ玉母さんみたいな明るくて、わかりやすく説明してくれる先生だった。

ビビってガチガチの私に

「息吸って、吐いて、止める。を2回ね!その後。造影剤入れて、3回同じことするからね。全部で15分かからないぐらいだからだいじょぶよ~☺️」

全体の流れを説明してくれた。なにより、MRIのように筒に入らなくていいのは助かった。(閉所恐怖症)

造影剤は、ひたすらに痛かった。針も太いし、長いし、血管痛がハンパなかった。刺したところ、3日ぐらい腫れてた。

でも、私は3人も産み落としてるのである。なんなら、妊娠中に尿路結石まで併発して、痛み止めも強いのが使えず、レントゲンも撮れず、いつでるかもわからん石と闘った戦闘員でもあるのだ。造影剤の針に負けるわけにゃいかん。

ちなみに、造影剤、打ち込まれると、喉の奥と尿道が熱くなって、若干パニックになった。でも、私は3人も産み落とし………(2回目なので割愛する)


無事に撮影が終わり、結果が説明された。

私の肝臓にある5~6cmの「なにか」は良性の血腫であることが正式にわかったのである。

泣いた。安心してべしべし泣いた。

「とりあえず、2ヶ月後に大きくなってないかのチェックはするね!でも、良かったね!」

とフォローアップまでしてくれることになった。

「これ以上大きくても1年後にチェックの先生とかもいるぐらいだから大丈夫!」

と駄目押しの安心感まで与えてくれた。

※大きすぎると圧迫されたりとかあるらしい。(ネット調べ)

私はどうやらまだまだ生きられるらしい。

突発的な事故や事件に巻き込まれない限りは、、、

帰り道の自転車は心なしかペダルが軽かった。

保育園に三男坊を迎えに行き、家に留守番している長男次男の顔を見て、腹から声が出せた。

「…っ…今すぐっ!!この散らばったおもちゃを片付けなさいっ!!!」

おかえり、情緒。

次回、あとがき(意識の変化など)


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