はじめての人間ドックでひっかかった話①
39才、3人の子持ち、母親で妻で娘で妹で、ちょっとだけ仕事もしてる、ごく普通の人である。
はじめての人間ドックでひっかかった話という題名だが、ひっかかったけど、ダイジョブだったというお話でもあるので安心して読んでほしい。
ただ、この10日間、
生きるとか死ぬとか、子どもとか、親とか、パートナーとか、仕事とか、やりたいこととか。
死ぬほど葛藤したので、とりあえず記しておこうと思い筆を取った…筆じゃなくてスマホだけど。
春先に、夫の会社から「今年40だし、人間ドック受けや~」というお知らせが来た。
ほう。そんなお知らせが来る年齢になりましたか。。。だがしかし…
健康診断なんかしちゃって悪いところが見つかったらイヤじゃないか!!
っていうなんかこう…臭いものには蓋しちゃいたいタイプだから、見えそうで見えないところに封筒をしまいこんだ。だが、8月後半に決断の時はやってきたのである。
次男坊の習い事の大会(これはまたあとで書く)が終わり、発表会も終わり、はい!次っ!長男の受験っ!(これもあとで書く)
というタイミングで、なんか知らんが、悪い結果だった場合、長男の受験のタイミング(10月後半~年明け2月まで)にかぶるのやだな~気持ちが死んじゃうな~て思って、8月最終日に予約の電話をかけた。
つまり、思い付きの、思いきりの、勢いの、人間ドックである。そういうヤツです。
そういうヤツにもかかわらず、肝は小さいので、生まれたての小鹿のようにぶるぶる震えながら予約の電話をかけた。
オペレーターはべらぼうに優しかった。
「あっ…あのっ…は、はじめてのにににに人間ドックで…」
とどもりまくる私にも優しくオペレートしてくれた。プロだ。
「最短で、9月5日が取れますが」
最速の予約に白眼をむいた(いや、それ6日後やん
「…ちなみに、その次は…?」
「9月12日にもお取りできます」
「そっちで…!」
無事に予約がとれた。ちなみにバリウムの検査は断固拒否した。ただでさえ、緊張してるのに、バリウムなんて飲んだら、もうパニックになること間違いない。身体に異物を自ら流し込んで、あまつさえぐるぐる回るなんて狂気の沙汰だ。断固拒否する私にオペレーターは優しく問いかけた。
「あの…理由は…?」
「理由は…特にないですっ!ただ…イヤなんです!」
そこだけは自信満々に答えた。
無事に予約はとれたが、すったもんだあり、結局一週早く検査することになった。
地獄の10日間が始まるとも知らずにビクビクしながらも、人生の中のなんの変哲もない日だと思ってその日を迎えたのだ。
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