人間の味覚って?
写真はブロッコリーである。
自分で育てたことのある人には見慣れているだろう、
といいたいところだが、
こんな無様なブロッコリーは見たことがあるまい。
そう、見事に葉っぱがない。
真冬だ。
芋虫の類はおおよそその姿を見かけることは不可能だ。
とすれば、
犯人はおのずとわかろうというもの。
名探偵コナンが麻酔針を使って”おっちゃん”を眠らせ、
代わりになぞ解きをしなくても、
ホシは「鳥」しかいない。
彼、若しくは彼女は、どういうわけか、
一日に一枚食べるという、
几帳面さを発揮して、
およそ10日ですべての葉を平らげた。
葉脈の硬いところは残すというグルメぶりで、
どうにも歯ざわり(クチバシざわりか?)にまでこだわったと見える。
敵ながらあっ晴れ!と褒めるべきか?
そのことと表題に何の関係が?
と思ってくれたら、
ここまでの私の文章は、たぶん成功しているのだろう・・。
そう、人間だったら、
葉っぱを残し、本来食べているつぼみのほうを収穫するはずである。
つまり、鳥が、うまい!
と感じるところと、
ヒトがうまい!と感じるところは異なっているのだ。
それと、これは至極重要なことだが、
似たような作物の「カリフラワー」は生でも食べられるが、
ブロッコリーはそうはいかない。
ブロッコリーには毒があるのだそうだ。
ただし、熱をくわえれば毒は壊れてしまい、
無害になる。
それは、鳥にはできないから、
彼らはつぼみを食べないのだ。
たぶん、葉っぱには毒がないか、
あってもつぼみほどではないので、
そこを食べるのだと考える。
どうやってそんな知識を取り入れたのだろうか?
ナチュラルな科学者だ。
そして、人間はたぶん食べればおいしい葉っぱを捨てていることになる。
SDGsなんて、言ってられない間抜けな話だ。
さて、もう一つ話を書きたい。
それほど遠くはない昔に、
”ミナミヌマエビ”というエビを飼っていた。
エビは藻を食べてくれるので、
水槽を掃除してくれる掃除屋さん!ということで飼われるようになったそうだが、
人気が出て、単独で飼う人も増えてきているようだ。
前者を、「混泳」という。
藻を食べてくれることに重きを置くなら、ヤマトヌマエビだが、
ミナミヌマエビは泳ぎが上手なので、見ていて楽しい。
それと、真水で繁殖してくれるので、
飼うのが楽だ。
ヤマトヌマエビは、汽水域で育つようで、
卵から孵化はしたが、その後死んでしまった。
ここからが本題にかかわる話になるのだが、
混泳させていたので、魚たち、
死んだエビや弱ったエビをエサとして突いていて、
で、どうなるか?というと、
ヒトはしっぽを好んで食べているわけだが、
魚たちは”頭”のほうを先に食べる。
しっぽのほうは残っていることが多い。
まるで、
鳥がつぼみを食べずに葉っぱを食べるかのようだ。
人類がここまで繫栄したのは、
その「食性」による、といわれている。
でも、それって間違ってね?
逆をいきすぎてるように感じる。
ブロッコリー、エビは言ったとおりだが、
注目されつつある、昆虫食もしかり、だ。
虫、おれは食べたことがあるぞ!
しかも、粉末じゃねぇ!
まんまの形のやつだ!
正解は?ピンポ~ン!
「イナゴ」です・・・
こつちの方言?で、こそっぱくて、
そんなに食べなったけど。
昭和1ケタ生まれのおふくろが作ってくれたものだが、
おふくろは昔はよく食べたそうだ。
だ~か~ら~、コオロギなんて食わなくても、
蜂の子やザザムシでもいんじゃね?
うちで飼ってた猫も、うまそうに蝶や蛾を捕まえて食ってたぞ!
つーわけで、人類の繁栄は、その「食性」による、という仮説は間違いだ!と私は結論付けた。
人間の味覚について書いたが、
もひとつ、人類の繁栄についても書いてきたが、
では、人類の繁栄は何によるものなのか?
それは、「繁殖期が決まっていない」ことに尽きると思う。
四季があるところでは春に草が生えたり、木が新芽を芽吹いたりする。
それで食料が増える草食動物が子を産み、
草食動物の子が増えてエサが増えるから、
肉食動物の子が産まれるそうだ。
動物たちは妊娠期間が決まっているから、
春の出産にちょうどいい時期が繁殖行動を起こす時期なる。
人間て…
一年中繁殖期、発情期なのだ。
つまり、都合がいいときに、いつでも増えるわけだ。
これって、最強じゃね?
お後がよろしいようで。
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