見出し画像

2024梅シーズン天日干し開始、まずは地元神奈川の十郎梅から〜(2024十郎梅その3)

このところ首都圏は一気に暑くなり、35℃を超える猛暑日もちらほら。梅雨明けはまだ宣言されていないが、猛烈な暑さや日差しの強さは既に真夏のそれである。

こういう天候になって来ると、そろそろ天日干しを始める頃かな…という気になって来る。今シーズン初めに漬けた梅はそろそろ塩漬け1ヶ月。干しても良い時期のものもある。
今朝目覚めると、外は早朝からギラギラ照りつける日差し。天日干しにうってつけの天候だ。

という訳で、2024シーズン天日干し開始!出しました。

…と言ってもご覧の通り、三段目には既にそこそこ乾いた青っぽいものが。そう、これは5月末に仕込んだ山形から来た謎の種なし毛むくじゃら「千光梅」。

元々軽い千光梅は水分が少なく、梅酢に非常に乏しかったため、1ヶ月経ったらすぐに干して早めに完成させたかった。
金曜午後から干し始めたので今日で3日目。だいぶ乾いて縮んだようではあるが、千光梅に関しては諸々不安が大きいため、やや乾き過ぎくらいまでカラカラに干したい。

干し始めの様子。不穏…

さて、今日から干したのは今年最初に仕込んだスタンダード品種、神奈川の十郎梅。6月5日に塩漬けしたので1ヶ月経っている。

梅酢はクリアでとても綺麗な褐色。皮破れもカビ等も全くなく、順調に塩漬け完了。

天日干し作業は昨年同様、干物用三段ネットを活用。ざるの上に滑りの良いクッキングシートを敷き、その上に梅を並べてネットに入れる。梅を扱う際には使い捨ての手袋をして消毒するか、消毒した割り箸を使用。

梅同士が密着すると均等に乾かないので、適度な隙間を空けて並べていく。こうすると何粒あるかもすぐにわかって便利。この分は41粒だった。

並べ終わり。梅酢は基本的には干さなくても良いが、干しても良いので一緒に外に出してみる。なお、この時梅酢に羽虫が寄って来る場合があるので注意。

上の段にはより日光が当たるので日に当てたいものを。梅の上下を返すタイミング等で段も入れ替える。
下の段には日に当てるというよりは乾燥させたい分を。我が家の場合、午後は上段より2段目の方がよく日が当たったりもするので、その辺は適宜調整。

夕方以降は天候に問題がなければ外に出しっぱなしでも構わないが、先日言及したハクビシン等の恐れもあるので(※ここは横浜市のそれなりに都市部、横浜駅徒歩圏内。それでもハクビシンは出る)その辺も適宜判断。

なお、十郎梅は後から届いて塩漬けした分もあるので、今回の分が干し終わったら次はそちらが干し始めの頃合いになる予定。梅シーズンは次々そうしたタイミングがやって来るので毎日大忙しである。

十郎梅は昨年に続き2シーズンめだが、昨年はまだ本当に初心者の頃だったので失敗や反省点が多い。
中でも梅干しに関しては、減塩したくてかなり低塩で漬けたため、干し終えた後の梅干しにも(冷蔵保存していたにもかかわらず)産膜酵母が発生したりと何かとトラブルが多かった。
ごめんよ十郎、私が無知だったよ…。

今年はそんなことがないよう、しっかりとした塩分14%で漬けたが、どうだろうか。
どうかこのままトラブルなく、無事にできあがって欲しい。十郎梅はとても好きな品種のひとつなので、実力通りにかわいく美しく、そして何より美味しく仕上げてあげたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?