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今日のごはん:薄味のお揚げに具だくさん!ぱんぱんに詰めた大きな五目いなりずし

少し前からおいなりさんが食べたい気分。
なのに食べないうちから胃腸を壊して寝込んでしまい、回復基調に転じた頃から「ああおいなりさん食べたい、薄味の具がいっぱいの、自分でつくったやつ・・・」と布団にくるまり思っていた。

という訳で、ようやく普通食が食べられるようになった土曜の昼、早速つくりました。
夫の分と自分の分、大きさを違えて大小各3つの計6つ。

この五目いなりは誰かに教わったとかどこかで食べたのを真似たとかではなく、初めてつくった上京したての大学生の頃から大体こんな感じだった。
薄味に煮含めた油揚げに、酢飯には具をどっさり混ぜ込みぱんぱんに詰める大きなもの。具は味のベースとなるにんじん、干し椎茸、彩りと食感を添える絹さやは必須。紅生姜も好きなので必ず入れる。この日はごぼうとかんぴょうも入れ、炒りごまを含めて七目いなりになった。

私はおいなりさんや煮た油揚げは昔からかなり好きだが、甘い味付けはそれほど好みではない。それに自分でつくるなら、具をいっぱい入れて口の中で様々な味や食感の重なりを楽しみたい。そして1個か2個食べれば満足するような、そういう大きなのがいいな。

そう思ってつくった結果、こうなった。

美味しい。やっぱり自分で好きな味につくったものは美味しいなあ。

近年は夜はワインごはん、休日の昼はカレーを食べることが多かったのでかなり久々に作ったが、やっぱり美味しい。
しっとりと汁気を含んで煮上げた油揚げはひとくち噛むごとに煮汁がじゅわっとしみ出、優しい味の具材や酢飯に程よく絡む。具はいつもは細切りやささがきだが、この日は関西風のかやくごはんが頭にあったのか、小さな角切りに揃えた。そのコロコロとした食感もまた良い。見た目も可愛い。そして、田舎風の具にシャキッと茹でた絹さやと紅生姜が加わることによって、食感と味に変化がついて食べ飽きないのだ。香ばしい炒りごまも良い。やっぱり私好みだなあ。

すると食べている途中で夫が言った。
「これ、かんぴょうも入ってる?」「うん、ちょっとだけ」「美味しいね。独特の風味が出て」
実はかんぴょうは初めて入れた。私が子供の頃あまりかんぴょうを好まなかったため(あの甘い味付けが苦手で。今は好きです)扱い慣れず、適度な食感や味付けの頃合いがつかめずにいる。試しにほんのちょっとだけ、軽く戻して塩で揉み、他の具と一緒に煮てみたのだが好評。かんぴょうも美味しく煮られるようになりたいな。

という訳でつくり方です。

《薄味の油揚げに具だくさん!ぱんぱんに詰めた大きな五目おいなりさん》レシピ:2人分
◆材料
<いなり揚げ>
・油揚げ(スーパーの安いものでOK)3枚
・お好みのだし、めんつゆ
<具材>
・にんじん:3cmくらい
・干し椎茸:1枚(細切りタイプもそれぐらいの量)
・絹さや:3枚程度
・紅生姜:適量
他ごぼう、かんぴょう、高野豆腐などお好みの具
・ごはん(固めに炊いたもの):300g程度
・酢、砂糖、塩

◆作り方
1)油揚げを煮る。油揚げは熱湯をかけて油抜きし(した方が美味しいです。軽く茹でても)、好みの味で煮含める。私はいつもほんだしとめんつゆを少量ずつ、油揚げがひたひたになる程度の水に入れ、蓋をして5分ほど煮ます。少量の場合落し蓋だとあっという間に煮汁がなくなるため、蓋をした方が失敗がないです。

2)具材を用意する。
にんじんは皮をむいて千切りまたは3mm角に切る。干し椎茸は水で戻して(戻し汁も使うので捨てない)にんじんと同じ大きさに、ごぼうやかんぴょうも同様に味のしみやすいサイズに切り揃え、油揚げよりやや濃い味(醤油とみりんを少し多めに)で煮る。
小鍋かフライパンに具材を入れ、干し椎茸の戻し汁と水を加えて具材がひたひた程度の量にし、最初ににんじんが柔らかくなるまで弱めの中火で煮、それから調味料を加え(めんつゆまたはみりん、酒、醤油。必要に応じ水を足す)水気がなくなるぐらいまで煮る。
絹さやはすじを取って軽く茹でて斜め切り、紅生姜は細切りを食べやすい長さに刻む。

3)酢飯を用意する。
分量のごはんに合わせ酢(酢大さじ1~1.5、砂糖大さじ1/2、塩ひとつまみを混ぜる)を回しかけて切るように混ぜ、2)の具材を汁気を切って加え、練らないように混ぜる。この時いりごまも加える。

4) 1)の油揚げを半分に切り(我が家は6:4ぐらいに切り分けて夫用と私用にしています)、3)の具入り酢飯を詰める。私は大きくいっぱいに詰めるのが好きですがお好みで。この分量だと適度にいっぱいでちょうどぐらいの量です。

つけあわせは鶏ひき肉の生姜つみれ汁(大根、白菜、えのき入り)。こちらもごく薄味で、こしょう多めが美味しい。

その昔いなりずしの食べ歩きにはまった時期もあり、初午の日に赤坂の豊川稲荷においなりさんを買いに行ったりしたものだった。
老舗のいなりずしは大抵甘い味付けだが、長年研究されたバランスで酢飯の味や量とのバランスが取れているのでどれも個性があって美味しい。またそういうお店のおいなりさんも買いに行きたいな。

2024年の初午は昨日(2/12)だったそうですが、今からでも美味しいおいなりさん、いかがでしょう?

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