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日本全国魅惑のローカル梅たち

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ひとくちに「梅(梅干し)」と言ってもその個性や味わいは育った地域や品種により驚くほど多様。 梅仕事を始めて出会った全国のかわいいローカル梅(2024年1月現在自分で漬けた、食べた…
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#谷沢梅

昨年つくった一年ものの完熟梅(谷沢梅)のジャム、完熟梅(城州白)のシロップ煮

梅仕事は塩だけで漬ける梅干し(白干し)やカリカリ梅が好きで、梅シロップや梅酒等の甘い加工にはあまり興味を示さない私だが、例外的に梅ジャムは好きだ。 気付いたきっかけは、昨年京都の「城州白」という非常に香り高い品種の梅で初めて梅ジャムを煮てみたこと。 この時はほぼ完熟に近い状態で3キロ強入手し、大半を梅干しにしたのだが、表面に傷があるもの、熟し過ぎてつぶれかけているものをより分けてジャムとシロップ煮にした。 元々桃のような甘い香りを持つ梅なので、砂糖の量は一般的な梅ジャムと

谷沢梅と城州白の一部干し始め~週間予報のチェックは念入りに(谷沢梅その2&城州白その3)

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年8月3日) 一昨日の午後、首都圏に派手なゲリラ雷雨が降り、昨日の昼まで空気が湿っていた。午後にはからっと乾いたようなので、翌早朝から谷沢梅を干すことに。 塩漬け後まる1ヶ月にはまだ数日早いが、谷沢梅には早く干したい事情があった。 というのは、ここ1週間ほどの高温期間、梅酢から表面が露出していた実のいくつかに白くふわっとしたものが発生。 おそらく産膜酵母と思われ、これ自体には害

室町期から大切に守られて来た希少梅・山形県寒河江市の谷沢梅来る(谷沢梅その1)

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年7月7日) 谷沢梅の生梅、訳あり2.8kgを買った。 アンテナショップ「おいしい山形」で梅干しを買っただけではやはり満足できず…。 だって安かったから。でもとってもかわいい梅ちゃんです。買ってよかった。 谷沢梅は山形県寒河江市高松地区の集落で代々大切に守り育てられて来た、一説には室町時代以来400年の歴史を持つと言われる在来種の梅。集落の名前から「谷沢梅」と名付けられたそう

山形のブランド梅・谷沢梅(やさわうめ)の梅干しをアンテナショップで購入

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年6月26日) 谷沢梅の梅干しを買った。 谷沢梅の概要についてはこちらの過去記事で(おばこ梅の記事ですがそもそも谷沢梅が欲しかった)。 谷沢梅の生梅が買えないので(※後に収穫時期にはまだ早過ぎることに気付いた)おばこ梅を買って漬けているとは言え、その梅干しが美味しくなるにはまだまだ日数がかかる。 それにやはり谷沢梅の味に興味があったので、銀座にある山形県アンテナショップ「おいし

【おうちで発酵・漬物】#11 山形のせいさい漬で「弁慶飯」「谷沢梅入りひきわり納豆巻」、高菜とせいさいでめはりの食べ比べ

少し前に書いた山形の菜っ葉「せいさい(青菜)漬」。 もともとはこれをつくりたくて漬けたようなものかも知れない。 せいさい漬の葉を広げ、味噌おにぎりを包んで炙った「弁慶飯」。「弁慶飯」という勇ましくもどこか質実剛健な山形っぽい名前も良いし(青菜漬でおにぎりを巻いた様子が袈裟で顔を覆う武蔵坊弁慶の姿に似ているから、らしい)、想像しただけで美味しそう。 早速つくってみた。つくり方は超簡単。 《山形のローカルおむすび・弁慶飯》 1)せいさい漬の葉を広げ、茎と葉に分ける(高菜漬