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日本全国魅惑のローカル梅たち

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ひとくちに「梅(梅干し)」と言ってもその個性や味わいは育った地域や品種により驚くほど多様。 梅仕事を始めて出会った全国のかわいいローカル梅(2024年1月現在自分で漬けた、食べた…
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#おばこ梅

減塩で漬け、途中でカビて白っぽくなったおばこ梅の手当てとその後(おばこ梅その2・完成編&現在の後記)

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年7月20日) 青梅の状態で900g購入し、追熟させてから半量ずつ8%・10%で塩漬けしていたおばこ梅。室温が上がった時期にどうもカビそうな気配がした(梅酢が少~し濁り出している感じ)ので途中からワインセラーに移し、天日干し可能な「漬け始めから1ヶ月」が経過するのを待っていた。 すると満1ヶ月の当日から数日間晴天が見込める天気予報が出た。これは!と思って干し始めたところ、まる1

梅の追熟の失敗と教訓〜おばこ梅(青梅)の梅干しを塩分8%と10%で漬ける(おばこ梅その1)

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年6月17日、22日) メルカリで新たに梅を買った。また買ってしまった。 今回の品種は「おばこ梅」、お取り寄せ元は山形県酒田市。 少し前、メルカリに出品されているローカル梅を探していたところ、山形県の「谷沢梅(やさわうめ)」というのを見つけた。 寒河江市付近で採れるブランド梅だそうで、希少性がかなり高いらしい。そうか、山形県にもローカル梅があるのか…。しかも寒河江は父の地元の

【日本全国ローカル梅】#2 おばこ梅(山形県酒田市)~種離れよくすっきり味の山形色白美人梅

「おばこ」という方言をご存知だろうか。秋田育ちの私は民謡「秋田おばこ」をはじめ地元で聞き慣れた言葉だが、元々山形の庄内地方から来たらしい。未婚の娘、だいたいは十五~十八歳くらいの娘を指して使うことが多いようだ。 その「おばこ」を名に冠したローカル梅が、山形県酒田市にある。メルカリのとある店舗で見付けて購入してみた。 すべすべの果実肌が真っ先に目に入る。まだ青梅だが「色白美人」という言葉が瞬時に頭に浮かんだ。日照時間が短い山形や秋田でよく見る、色白のきめ細かなもっちりお肌の娘