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【画像あり】巨木の経年劣化と、家の柱の劣化は似ているか?

仕事先で訪れた地域の公園に立ち寄った。
帰る際に立ち寄る…気分転換だった…
公園に巨木があり、4方を足場で囲まれていた。

モミの巨木の風倒防止工事。

何百年経った巨木か分からないが、腐ってしまい倒壊で事故が起こらないよう、切り株状に切り落とししている様子だ。さすがに足場がないと出来ない巨木だ。めったにお目にかかれない光景に感謝する。

モミの巨木と足場


そばに切り株が存置されていた。

切り株

ご覧のとおり…。輪切りの巨木の中身は空洞だった。中身が腐り、それを取り除いたようだ。

おそらく…蟻などに侵蝕されたのだろうか……巨木も寿命だったのだろう。めずらしいものを拝見した。


同時に次の事を思い出した。そう言えば…この木と同じようになった柱の修繕現場あったよな〜…
とある家の車庫の柱や土台が傷んで修理した事例だ。柱は巨木と比べどうなのか振り返った。

この時は土台と柱について、どこまで腐っているか確かめながら修理した。健全な位置まで少しずつ切断していく作業になった。

柱の腐朽はひどい…まだまだ切りそうだ…
巨木と一緒で中身が腐ってる…。

やっと健全な位置までカット出来た。基礎から60cmまで柱は腐っていた。

無事、柱と土台の部分修繕は済んだ。
木造の柱や土台はこのように、根継ぎと言って傷んだ所を部分的に新しい柱や土台に付け替える修理技術がとれる。ここで詳しくは省略…

腐朽した柱はこんな状態だった…

柱の内部

拡大写真。
柱の外周は形を成しているが、中身はまるでウエハース状態…。

拡大

このような劣化は、長年の水の影響や蟻侵食などの生物劣化だろう…。

むきだしの柱や土台は、雨や雪で下のほうが濡れやすいため何年もその環境が続くと蟻にとっても格好のエサだし、木は濡れ続けると水を吸いこみだんだん腐っていく…。巨木も家の柱も、同じように劣化していくのを感じられた。


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