精神現象学/ヘーゲル/[終]
精神現象学を読み終えたので、記念に感想と自分なりの解釈を残しておこうと思います
間違いなく、今まで読んだ書籍の中で最難関
終盤、文脈を細かく捉えようとせずに抽象的に読む事で、断念せずに済んだ印象
内容の解釈
まず、精神は私であり、私たち。これは私を捉えるためには、自分という存在以外が必要であり、対象あっての私という存在の認識になる。
啓蒙と信仰の二項対立から、人が認識するということに関して、精神が現象を捉える時、それは所詮有限であるということで、表象である。
絶対知(絶対精神)までの仮定には、相互承認が必要で、自分への暴力が必要。そこから『新たな知』が生まれる。その仮定、ヘーゲルの時代にたどり着いた到達点へと導く思考が読み取れる。
人間は有限だからこそ、絶対的な知には辿り着けない。ただ新たな知の獲得のためには、相互承認が必要で、自らを捨てて、新たな自分を繰り返す。自分への暴力の連続を受け入れる。
正直、解説書的ものがなければ、苦行過ぎて途中で読むのをやめていたと思います
ただ浅い解釈かもしれませんが、現代にすごく重要な思考が学べる著書だとも感じました
相互承認、弁証法、止揚、ヘーゲルの印象は連続的で継続的でそれ故に、現代人にはそぐわない
だからこそ、現代を俯瞰して見て重要だと感じている。
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