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自傷行為に終わりはあるのか?

重い内容なので読みたくない方はここで閉じてください。

思えば、16歳で耳に30個以上のピアス穴を自らで開けたのもファッションだと思っていたがそうだったのかもしれない。
ワタシが知った初めての息子の自傷行為は、タバコの火を腕に焼き付ける根性焼き。
それはワタシの誕生日にお祝いしてくれた幸せな時間のすぐ後に行われ、自傷行為の理解に苦しんだ。

そのあとは、死にたいと思うと上腕を切りつけた。
ワタシはその気持ちを理解したくて自傷について文献や本を読み漁った。


それでも彼の気持ちの全部はわからなかった。
これがエスカレートしていったら?と思うと怖かった。

そして、なぜか切った直後はスッキリ落ち着いていた。
変な話だけど、そんなプラスになる面も知り、ワタシもそれで済むならとかどこかで安心させている自分もいた。

ある時は夜中に大音量で歌いたいながら切っていたり。
暇だから。
ノリで。なんとなく。
前向きに楽しく。
切る理由は様々である。

主治医は、自傷はどんな専門家でも完全に無くすことはできないと言う。 

傷跡を見ていつも
「可哀想だなぁ…」

ワタシは
「今夜切りそうだな、隣の部屋で今も切っている。
そんな時、私は何ができますか?」
と聞いてみた。

「それは、やめさせるとかじゃなくて
受け止めてあげて」

飲み込めない感情を飲み込むしかない。

一方で、これ以上切りたくないと言う時もあれば、全く躊躇なく切ったり、市販薬を過量服薬する時もある。


傷跡は何十本にもなり、ケロイドのように硬くなっていき、ODだって、身体に良いわけがない。
母として息子の身体が心配なだけなのだけど。
伝えても伝えてもそれは彼の行動を変えることにはならない虚しさ。
きっと、本人もわかっているけどやめられないんだと思っている。

自傷をやめられる日って来るのかな?

それは誰にもわからない。





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