いじめ撃退
「売ります。買います。譲ります。」
小学生の頃、私たちの中で、嫌われる子や嫌な子と呼ばれる子たちは同じことをしていた。
それは「いじめ」だ!
いじめっ子は自分より弱い子をいじめて、自分の強さを誇示していた。
でも、いじめられる子の数が増えればどうなるか分かるだろうか。
いじめっ子やその仲間たちは実はたいしたことがない。
しかし、いじめられた子たちが力を合わせて知恵を出し合ったら、必ず勝つことができる。
そんな実話を語る。
昔は、量販店や駅などに掲示板があったものだ。
「XYZ」と記し、シティーハンターに依頼するわけではない。
そんな話ではない。
それには「売ります。買います。譲ります。」のコーナーがあった。
掲示板には「犬を売ります」「自転車を買います」「子猫を譲ります」といった書き込みがされていた。
もちろん、掲示板には紙と鉛筆も備え付けられていたので、自由に使って書き込むことができた。
ある日、いじめられた被害者たちが一緒に掲示板のもとへ行き、みんなで一斉に書き込みんだ。
「喧嘩売ります。咲田(電話番号)」
「喧嘩買います。咲田(電話番号)」
「家を売ります。咲田(電話番号)」
こうしていじめへの報復に打ってでた。
いじめっ子の咲田君の家には連日、「売ります。買います。譲ります。」の書き込みを見た街の悪童たちから電話が入る。
挙げ句の果て不動産屋から電話が入る。
これまで傍若無人だった咲田君は、おとなしくなった。もはや彼も気弱になってしまった。
「身から出た錆」という言葉がぴったりだ。
この出来事は、弱者であっても力を合わせれば強者に勝ることを示した。しかし、私はちょっと怖くなった。
このような報復に出た同級生たちに対し
「やりすぎやねん!」と驚いた。
今、世の中は夏休み!
夏休み明け、「子供たちが、いじめを苦に自ら命を絶たないことを強く願っています」と悲しいニュースが流れないことを強く願い、この事実を執筆するに至った。
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