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小さい子と戯れて、トキメキを取り返す。

先日、
20代後半に差し掛かるところで
ふと思ってしまった。

あれ?20歳からなにも変わってなくね?

そう。
多分全員感じているが、口には出していないあの感覚。焦燥感と少し似ている。

ただ老けているだけなのである。

これでは老害まっしぐらだと感じた私は
昔 テレビで見たことを思い出した。

「歳とる事に時間が 早く感じるのは
トキメキが少なくなっているから」

たしかチコちゃんが怒っていた気がする。

小さい時はどんなことにもトキメいて
なにもなくても時間を潰せたのに

今ではスマホと、その先にいる人との繋がりを感じていないと
なかなか時間も潰せない スマホ依存待ったナシ状態のダメな大人だ。

どげんかせんといかん。
私の中の政治家が立ち上がった。

小さい子と遊びたい!!!!!


もはやただの願望だけで走ってみた。

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そこでまず、
毎朝カフェに来てくれる仲良しな
イケてるお兄さんに頼んでみた。

家族のおでかけに混ざらせてください。


家族のおでかけに赤の他人の女が紛れ込むのである。

パパ、ママ、ぼくくん、私。
立ち位置で言うと もはやおばあちゃん。


しかし、意外なことにふたつ返事でOKをもらい、
トントン拍子に予定が決まった。

まさかの小さい子と
岡本太郎展という奇抜な催しに行くことになったのである。

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土曜日のお昼。

とうとう 美人すぎるやわらか奥様と
ふにふに あざとすぎる ぼくくんとの初対面を果たした。

かわいいの暴力だった。

年下の分際でなにもせず、
調べてもらったディープすぎるベトナム料理でランチをした。

ナンプラーとにんにくマシマシ。

臭い越しに見る小さい子。

かわいい。

語彙力が著しく低下するほど
頭の中がかわいいでいっぱいのまま
お腹もいっぱいになってしまった。

しばらく歩いたら
急にスイッチが切れたかのように
ベビーカーで泥になって眠っているぼくくん。

エネルギーを出し惜しみしていることすら
老いなのかもしれないと1つ学んだ。

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岡本太郎展はひとことで言うと面白かった。

観ているこちらのエネルギーすら吸うほどの
かなりドギツいインパクトと、

他の美術館では聞かない
「どういう意味なんだ?」が
その場にいた人全員が何度もつぶやいていた。

絵画に突然現れるネギ。

タヌキにしか見えない犬の植木鉢。

芸術は爆発を感じたところで
ぼくくんが起きた。

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一緒に戯れて、

久しぶりにベビーカーを押して
赤ちゃん用品店で働いていた時のことを思い出しながら上野公園を歩いた。


そしてこの1日を通して気づいたこと。

この文章をここまで読んでくださった方はお気づきと思うが、

ひたすら「思い出し」ているのである。


過去をみてばかりはネガティブに捉えられることが多いが、

初心に戻って
最初の感覚を取り戻す。

これは大事だ。こまめにやっていこうと思った。

ケンタッキー(倦怠期)を感じているカップルも
ぜひ最初の頃のドキドキはいつまでも持っててくれ。幸せであれ。


そして今回のおでかけの学びは
小さい子はかわいすぎる。
と、

そんなに歳も変わらないのに、
ママである奥様に
強い母性とやわらかさが垣間見えて

本気で尊敬をした。


みなさんも機会を作って
ぜひ小さい子と遊んでみてほしい。

絶対になにか学べることがあるはず。

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