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ひとは文章が読めない

国民的アスリートとされてきた方が結婚後わずか105日で離婚した。
で、発表された声明の一部(原本ママ)。

そんな生活の中で、お相手は、家から一歩も外に出られない状況が続いても、私を守るために行動し、支えてくれていました。

 現在、様々なメディア媒体で、一般人であるお相手、そのご親族や関係者の方々に対して、そして、私の親族、関係者に対しても、誹謗中傷やストーカー行為、許可のない取材や報道がなされています。生活空間においても、不審な車や人物に徘徊されることや、突然声をかけられることもあります。

 『様々なメディア媒体』による『誹謗中傷やストーカー行為、許可のない取材や報道』が行われていると明記されている。

 のだが、Twitter上では『一部の行き過ぎたファン』のせいかのように語っている方がけっこう多いのだった。
 そして『わたしたちも推しに対しては気をつけないとね』と。
 いやいや、声明では一言もファンの行動については語られていないと思うのだが。それとも『様々なメディア媒体』には5ちゃんとかTwitterとかも入っていて、そこに書き込みしているファンがストーカーをしているという認識なの?
 むしろ、ただ彼は『様々なメディア媒体』と書いているだけなのに、行き過ぎたファンの行為のせいで離婚に至ったと書き込みされる現実に対して、ファンダムは怒るべきなのではないだろうか。
 
 大人同士が話し合って決めたことなので、離婚はお互いにとってベターな選択だったのだろう。
 ただ、そういった文脈の読み違えが簡単に起きてしまうような声明をだして終わりにするのではなく、当該行為を行ってきた『様々なメディア媒体』に対して法的措置をとってからにすべきではなかったのだろうか。
 近年、マスコミの行き過ぎた報道やSNSの書き込みにより、自死される方が幾人かいらした。
 国民的アスリートが法的措置をとることにより、今後そういった諸々に対しての抑止力がより強く働くかもしれない。
 
 文学がよめないひとたちのなかで、効を奏するのはそんな手段しかなくなってしまう。
 ほんとのほんとにそうなる前に、文章をよめるひとになろうとがんばろう。自戒を込めてここに記す。

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