経営にゆとりをもつために-売上1000万円までの事業者がやるべきコストの見直し
事業者がコスト削減を後回しにしていると、場合によってはそのことが事業としての運命を左右します。
何より、事業についてのお金について学ぶ機会を得られないからです。
この記事は読むだけでコスト削減の効果が得られるように、効果の高いコスト削減対策をリストアップします。
トントントーンと勢いよく行きましょう。
コストの削減にかかる「コスパ」
コスト削減を平たく言うと、いらない物を買わないことと、もっと安く買うようにすることです。
コスト削減は、ほとんどの事業者にとって、すぐやる必要のない取り組みです。
だから、コストを見直すにもきっかけが必要です。
コスト削減は、取り組めば効果が出て、さらに効果が将来にわたって持続します。
今までコスト削減について何も取り組んでいないなら、たとえば年間売上の5%相当額を削れるかもしれません。
年間売上が1000万円としたら、50万円。
50万円が毎年浮いたお金になるかもしれないと言われて、これを大きいととるかどうかです。
削減として取り組みやすいのは、不要なサブスクリプションをやめたり、年金を早めに納めたり、電気代を見直したり、携帯会社を変えたりすることです。
大きなものだと、保険の見直し、事業所・社宅の賃料見直しというのもあります。
個人事業についてのコスト削減方法は、次の記事でも紹介しています。
より緊急時の対応方法については、こちら。
確定申告の控除項目を工夫する
個人事業であれば(コスト削減とは違った話ですが)確定申告の控除項目を工夫することもお金を残せます。
所得税の控除項目はこちらをご覧ください。
多くの方にお勧めするのは、小規模企業共済に加入すること、ふるさと納税をすること、それからiDecoを活用することです。
もちろんそれぞれにデメリットもあるので、それぞれよく知った上で活用してください。
控除項目の計上と青色申告の特別控除はコスト削減よりも大きな効果を生み出すことが多いです。
やってはいけない節税もある
節税のために費用計上をしてはいけません。
「年末だし、利益が出ると納税しなきゃいけなくなって悔しいから、ソフトウェアを買ってしまおう。」
といった話をよく聞きます。
いずれ買う必要のある買い物ならそれもよいですが、
買わなくても事業が回せるとしたら、その買い物は悪手です。
一年で見ればコスパがよく見えるかもしれませんが、税金も払わない代わりにお金も残らないといった経営はしないことです。
これでは、将来のゆとりを生みません。
人生において、コスパが悪いのです。
ちなみに、生涯のコスパとタイパについては、こちらに書いたので、よければ参考にしてください。
現預金がゆとりを生み出します。
税金を払うことになっても、現預金は将来の事業のために残しておくべきです。
コストの見直しは第三者から意見を聞きながらやると進めやすい
もう一度言いますが、コストを見直すにもきっかけが必要です。
必要と思ったものが、第三者からみたらそうでもないということもあります。
よくあるのは、広告費、保険料、会費などです。
特にネット広告費は掛け捨てになっていることが多いです。
そうしたことを意見してくれる第三者とコストを削減するといいですよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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