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ワーママのわたし、定時で帰ります


最近、見返しているドラマがある。

『わたし、定時で帰ります』

ちょうど1人目を妊娠している時に
オンタイムで見ていたドラマを、

2人の息子を持つワーママとして
改めて見ると、
考えさせられることが多過ぎて、
ここに整理したいと思う。


主人公は、
定時で帰ることに美学を感じて
業務後の生活を楽しむOLさん。


定時で帰る = 仕事への熱量が低い

そんな風潮も少なからずある職場で、
誰よりも効率を重視して
優先順位をつけ、仕事は手を抜かず、
そして、颯爽と定時で帰っていく姿が
私にはキラキラして見えた。

残業が好きな人などいないと思うが、
私は残業が嫌いだ。
効率が悪い人も好きではない。

1日の業務量を朝のうちに整理して、
隙間時間を見つけて雑務を片付けて、
できるだけ早く退社したいタチだ。

ダラダラと職場に居座り、
オヤツ、コーヒー片手に仕事をして、
後輩にも当たり前のように残業させる上司が
あまり好きではなく、
反面教師にして頑張って、いた。



2児の母となり、1時間時短を取っている今も
私の美学に変わりはないが、
みんなより1時間早い定時に
タイムカードを押す心持ちは、
ドラマが放送された2019年とは別物だ。


私が所属する部署は、ワーママに温かい。

所謂、エッセンシャルワーカーな私なので
在宅勤務ができず、
子どもが熱を出せば休まなければならない。

急遽仕事を休んでも穴が大きくならないよう、
業務量を減らし、業務の質を選定してくれる。

理解ある部署に感謝しなければならないし、
ないものねだりを言うのはよくないが、

責任ある仕事を任される同僚、

忙しい日を乗り越えた19時に
コーヒーを飲みながら談笑する後輩に、

なんとなくうらやましい気持ちが芽生える。

定時でロッカーへ向かう私に、
「帰りですか、私も帰りたいです〜」と
悪気なく声をかけてくれる後輩に、

「ごめんね、頑張って」
と言ってタイムカードを押すこともある。

この仕事やらせてください!と
意気込んだ翌日の朝に、
子どもが熱を出して4日間休んだこともある。


10年近く積んだキャリアという自負も、
この雑念の原因のひとつだと思う。


モチベーションを見失い、
何となくもやがかった日々を
過ごした経験を経て、

今の私が心がけていること。


"どんなに忙しい日でも定時で上がること"

業務量を調整してもらっているのだから
当たり前だろ?と思われるかもしれないが、

その当たり前を必ずやる。

日によって忙しい日もあるが、
それは今までの経験値で何とかこなすのだ。


" 与えられた仕事は精一杯やる "

こんなのも当たり前のことなのだが、
もらった仕事に10年の経験値を光らせ、
あなたでよかった、と相手に思わせる。

その仕事が大きくても、小さくても。
ビックプロジェクトでも、デスクの整理でも。

私がその仕事に対して持つ熱量は
常に一定でいることは大事にしたい。


そう心に決めても、
モヤモヤしながら定時に帰ることあるし、

今後のキャリアに不安がないか、と
言われると返す言葉が見つからない。


これでいいかどうかは分からない。

どんな1日だったとしても

17時半からは、ただのお母さんになる。


もう少し、いい方法があるかも。
もう少し、いい未来があるかも。

そう思いながら、

私を待っていてくれる子ども達の元へ向かう。

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