アンパンマンとバイキンマンってどっちが正義なの?

アンパンマンとバイキンマンは、どちらが正義なのか。

これには主に二通りの答え方があると思っている。

ひとつは、アンパンマンが絶対の正義である。
もう一つは、どちらも正義である。


そしてこの答えは生き方に反映されていると思う。

アンパンマンが絶対の正義であると答える人はきっと自分の中に絶対的な”何か”があるのだろう。
自分の中で正しい理想像のようなものがあって、常にその理想に向けて行動していく人なんだと思う。

一方でどちらも正義があると答える人は対面している相手に応じて行動を変える人なんじゃないかと思う。

アンパンマンは争いがない平和な世界を正義だと思っているのだろう。
でもバイキンマンにとってはアンパンマンがいる世界は正義ではないのだ。
争いが起きていて、ぎすぎすしている世界がバイキンマンにとっては正義で理想なんだろう。
とわたしは考える。

そう考えるわたしの考え方はかなり流動的である。

時と場合に応じて行動や考え方が変わったりする。
よく言えば柔軟で悪く言えば自分がないのである。

だから反対のアンパンマンが絶対の正義と考えるひとの考え方はかなり固定的なんじゃないかと思う。

時と場合に応じて行動や考え方が変わらない。
よく言えば自分を持っていて悪く言えば頑固である。


このふたつの考え方はなかなか相いれないと思う。

一個の事象に向き合えば、「なんで言ってることがコロコロ変わるんだ!」と思う人がいて、「もっと柔軟に考えてよ!」と思う人がいる。

きっとそういうもんなんだと思う。


そういうもんなんだろうから、別の考え方を持っている人に対して「もっとこうしろ!」ということは無意味である。
寧ろ険悪になる一方であると思う。

結局一番いいのはそういう考え方の人もいるんだなと思うことだと思う。

すると相手に期待をしすぎて疲れることもないし、うまくいかなくてむしゃくしゃすることもないと思う。


どれだけ考え方が似ている人だとしても全く同じ考え方の人はいないし、どれだけ性格が似ている人だとしても全く同じ性格の人はいない。

だれしもが一歩引いてそういう考え方の人もいるんだなと思うことができれば、きっともっと丸く収まるんじゃないかと思うんだけどな。



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