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#2 2023.2.12 FP1級実技試験Part1


後半戦

前半戦を終えて、A3の問題用紙を試験監督官に渡して、元の席に戻りました。

私より前方の席に座っていた受検者は休む暇もなく、Part1の受検を開始。

試験監督官が「あと1分で筆記用具や電卓を持って、後ろの席で設問を読み取りを開始する」旨のプラカードを提示し、後半戦が開始しました。

Part1も使用許可が取れていないので、きんざいホームページで確認してください。

配付されたA3の事例を確認して、(お!定番問題、事業承継税制の特例、経営者保証、M&A、資産承継の所与条件なし、何だか行ける気がする)取敢えず、メモ、メモっと。

時間経過後、前半戦と同じように、面接室に案内されました。

かちょー 「(コンコンコン)失礼します。かちょーです」

面接官「座ってください」
→女性面接官で口調は穏やか、前半戦も温和なタイプで後半も同じ。圧迫型でなくて良かったー。この後、判明するのだが質問のスピードが遅くて・・・

面接官「まず、顧客の相談内容と問題点を教えてください」

かちょー「顧客の相談内容は、事業承継、経営者保証、事業承継税制(特例)、事業承継とM&Aの関係です。問題点は、自社株対策、株式の移転、円滑な相続、納税資金の確保、相続税対策、小規模宅地の特例、生命保険加入の有無及び活用が考えられますが、設問で資産承継に関する情報がなく、事業承継と相続対策は一体であり、情報を提供してもらう必要があることを説明する必要があります」

面接官「複数の論点があるので、こちらから質問します。事業承継税制の特例についてだけど、今回のケースでは、適用したほうがいよいですか?」

かちょー「株式移転に際して、贈与税、相続税の納税猶予・免除が図られる制度なので、今回のケースでは適用する前提で動いたほうが良いと考えます」

面接官「事業承継税制の特例を使う上での留意点は?」

かちょー「廃業するなど認定取消理由に該当した場合、納税猶予額とそれに対応する利子税の支払いが発生します。特例承継計画を2024年3月31日までに提出する必要があります」

面接官「株式はAさん60%、Bさん40%だけど、事業承継税制の特例を使うときは、どのような順番で特例を使ったらよい?」

かちょー「特例の場合は、後継者は複数の株主から引き継ぐことができます。順番はAさん、Bさんの順番で段階的に引き継ぐのがよいと考えます」

面接官「具体的な期間はいつまで?」

かちょー「(経営承継期間内の5年だと思うけど・・・知識が確実じゃないから)持ち帰って検討します」

面接官「甥が事業を承継するうえでの遺留分の民法特例が考えられるけど、具体的に説明して」

かちょー「先代が後継者に株式の移転をする際、経済産業大臣の確認、家庭裁判所の許可を得て、後継者と推定相続人が合意することで、固定合意、除外合意が使えます」

面接官「固定合意とは?」

かちょー「自社株式の価格を合意時点の株価に固定することです」

面接官「除外合意は?」

かちょー「遺留分算定基礎財産から自社株式を除外することです」

面接官「先ほど自社株対策が問題点に挙げていたけど、どのような対策が考えられる?」

かちょー「役員給与の増加額、役員退職金の支給、生命保険の加入などです」

→ここまでかなりゆっくりとしたペースで会話がすすみ・・・金融機関勤務なので、「経営者保証」のところを回答したいんだけど・・・間に合うかな?まさか、面接官、受験票の勤務先名を見て、敢えて質問しない(汗)
まさかの、時間切れのブザーが・・・まじか!

面接官「最後に、FPと職業倫理を教えてください」

かちょー「顧客利益の優先、顧客への説明義務、インフォームドコンセント、守秘義務の順守、コンプライアンスの徹底、能力の啓発です」

面接官「最も重要なのは?」

かちょー「事業承継や相続税対策でどの手段を採用するかで結果が大きく変わる可能性があるため、顧客の理解度を確認しながら、対策を行う必要があります。よって、インフォームドコンセントが最も重要だと考えます」

面接官「これで面接を終了します」

雑感

面接官の質問はとても聞きやすくて良かったけど、ゆったりしたペースで、質問が続き、質問してほしかったところに球が来ずじまいでした。

資産承継の与件情報がない問題は過去問でもあったけど、とても対応しにくいです。

面接官は、勤務先を見て、質問事項を変えているような感じが伺えました(たまたまかもしれませんが。実技試験の受検票を提出する際勤務先名を記載させられます)。

結構、ハキハキ答えたんだけどな・・・何だか、消化不良でした。もっと答えたかったのに。

Part1・2とも温厚型の面接官でしたが、タイプは全く異なりました。

特にPart1のような、スローペースであると調子が狂うので、さまざまなケースに分けて(早口型、普通、スロー型)、訓練を積むと良いと思いました。

結局、この面接で合格への確信が得られず、合格発表日まで悶々とした日々を過ごすことになりました。

いいね❤️を押してもらえると、次回作への元気の源になります。

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