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母について③がん告知

こんにちは
看護師まーです。

今回は私の母ががん告知された時のお話しです。

1週間の検査入院を終え、退院前日に主治医より検査結果説明がありました。

はじめに家族だけに説明がありました。
胃がん、肝転移 ステージⅣ
手術の適応はなく、抗がん剤治療をして、少しでも元気な時間を長くする治療になること、完治は目指せない事、予後についても伝えられました。

本人にはどこまで伝えますか?と

父は母がかわいそうだと予後は伝えないで欲しいと希望、私と弟は母に残された時間を有効に使って欲しかった事と隠さず病気の事を伝えて欲しいと母が以前より希望していた事もあり予後も含めて全部告知してもらうことを希望しました。

家族で話し合った結果、5年生存率と言うかたちで母には予後について伝えてもらう事に

5年後に胃がんステージⅣの人が何%生きているか…  を伝えられた後、

母は泣いていました。
私も泣きました。
父も弟も泣いてました。

その後の記憶は正直ありません。
何を母と話をしたのか、どう家に帰ってきたのか、思い出せません。

家族だって辛い。
自分の事ではないから尚更辛い。
家族は第二の患者と言われる事を身をもって経験しました。



今はがんを告知する時は必ず看護師が同席し、フォローをするようになっている病院が多いと思います。
現在、私もがん告知の際は同席し、患者さんご家族の支援をさせて頂いてます。

辛い気持ちを聞いて欲しい人、そっとしといて欲しい人、泣き崩れてしまう人、怒りをあらわにされる人などなど、それぞれ求められる事は違いますが、辛い状況の時に看護師として側にいる事に意味があるのだと思っています。 

患者さんご家族に必要とされる看護師でありたい。

ここから母の闘病生活が始まりました。
続きはまたの機会に

看護師まー



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