ご褒美で釣っちゃう?

動機づけの話

動機づけには、「内発的動機付け」と「外発的動機づけ」があることは知っている人が多いのではないでしょうか。今日は、動機づけについてまとめてみようと思います。



内発的動機づけ

報酬とは関係なく、自分が好きでやっていること、やりがいがあるからやっていることがあると思います。

内面に沸き起こった興味・関心や意欲に動機づけられていることが良いことであると多くの人が考えているのではないでしょうか。


外発的動機づけ

報酬、つまり外部からもたらされるものを目標として行為を行うこと。外部からの報酬に動機づけられている状態ですね。ご褒美で釣るという感じでしょうか。これについては、少し賛否があるのかもしれません。



どちらが良い?ではない

今回は、どっちが良いと思う!話ではなく、「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」は完全に切り離すことができないんじゃないか。という話です。

最初は外発的な動機付けで取り組んでいたことが、だんだん楽しさを見つけたり、興味がわいたりして内発的な動機づけに変化することがあると思います。



最初はやる気がない

人は、全てのことに興味や関心があるわけではありません。好きなことには報酬も関係なく、満足度も高い状態で取り組むことができます。

しかし、その逆もあります。そんな時に外発的な動機づけ、報酬などで動機づけるという事ですね。


小学校の一コマを見てみましょう。小学校の学習では、最初は外発的な動機づけが多いのではないでしょうか。例えば

「大人が褒めてくれる」といったことからスタートしている子どもが多いということです。その褒められるという経験を経て、「算数が好き」に変わり、自分から学ぶようになる。という流れを見たことがあると思います。


順番として見てみると、やる気のない状態(知らない)からスタートし、外発的な動機づけの段階、その学習に自分自身の価値観が合わせられていく段階があると思います。



ということは

ということは、内発的な動機づけにするための手段として、外発的な動機づけが有効に使うことができそうです。報酬の内容は少し考えなければなりませんが、最初は外発的な動機づけから始まり、「これは楽しい」とか「この学習は必要だ」のような感覚を引き出すことで、少しずつ内発的な行動を促すことができそうですね。授業中の価値づける声かけや、身近な生活につなぐような学習展開が考えられそうです。また、学習の最後に自分自身の学びを振り返ることで自分の成長に気づかせることができれば、学びに主体的になるかもしれませんね。


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