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母、グループホームに入居する

先週初めてここに投稿したのですが、きっかけは認知症の母をグループホームに送り届け入居させた事でした。
母に認知症が出始めた頃から今まで、そしてこれから、母や父との関わりに関するエピソードを自分用にも残したいし、そして認知症患者に対する思いを何かに残したいと思っています。
そのため読んでくださる方のお役に立てるかどうかは…😅

とは言え書きたいことは多いので、まず直近の大きな出来事から。

1週間前。父と母、そして私を含めた兄弟3人の計5人が実家に集まったのは正月以来。認知症があるとはいえ話し相手が沢山いる事を好む母にとっては、まさにお祭り気分で上機嫌。
物忘れや記憶の混濁があるため私達とタイムラインが無茶苦茶な会話をしながらも、無邪気にはしゃいだりしていました。

その後何十年かぶりに家族全員で写真を撮りました。その写真を今見返すと、母は陽気におちょけているのに対し、他の4人はどこか神妙な表情になっていて。

その時点で母ははっきりとは聞かされていなかったんです、自分が施設入りするという事を。母自身の生活拠点が今いる場所ではなく、実家から少し離れた場所に移るという事を。

父や兄は、数日の間母に『脚が本当に弱ってきているから、それを治すために入院しなきゃね』とは伝えていました。私はハッキリ伝えても良いのではないかと思っていたんですけどね(その理由は後日)。

正直なところ、母は薄々勘付いていたのではないかと私は思います。
認知症に加えて耳も遠くなっているため、周りが何かの話をしていると、自分の話題であろうと無かろうと
母は自然と身に付けてしまった必殺技『笑って誤魔化せ〜 "愛想笑い" !』を繰り出す様になっていたんです。

これまでも私がそばにいる時は、面白い話題だったり母自身の話題であれぱ、母の耳元で説明してあげたりしていましたが、母と同居していた父はそんな事は一切しないわけで…

そんなこともあり、母はたまに冗談ぽく笑いながら『もうどうにでもしてぇ』と口にしたりしていました。

結局ハッキリ伝えることも無く、その後家族でグループホームまで母を送りました。全員で資料に目を通しながら施設長さんの説明を聞いている時、耳の遠い母は『何?みんなでテスト受けてるの?私はエエの?』と小声で言いながらキョロキョロ。
私がそれに気付きニコッと笑うと、母も笑顔で応えてくれました。

その後が悔やまれる…

母が『トイレに行きたい』と言い、スタッフの方に案内されて部屋を出ていきました。私は家に帰るまでに、母と握手とハグをしたかったんです。しかし施設長さんの説明が終わって談笑していても、母がトイレから帰ってきません。
『まさか慣れないトイレで転んでたりしませんか!?』
と思いスタッフの方に訊くと

『お母様ならあちらで皆さんとお話されてますよ〜』

と。
さすが、生まれながらの適度なコミュ力の使い手(笑)

しかしその後母とは会話をする事ができず、手を振って帰ることに。母も『じゃあ私も…』と椅子から立ち上がろうとするも、隣席に別のスタッフが座っており『◯◯さんはこのままで良いですよー』と。

距離的にこちらの位置から遠く、何を言っても母の耳には届かない。口を大きめに動かしてみるも、母は『何で?私も帰りたいのに』と身体を動かそうとするばかり。

結局握手もハグもできませんでした。
この先面会に来ても、母とはアクリル板越しにしか会えないと聞いています・・・。


あれから1週間が経ち、明日日曜日には初めて面会に行く予定です。
一緒に行く父は、ちゃんとホームに連絡してくれているだろうか。

最近、独居することになった父が急激に衰えてきたような・・・

#老人介護 #老老介護 #家族 #面倒見

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