テイ キエコ

1968年生まれ。地方在住

テイ キエコ

1968年生まれ。地方在住

最近の記事

『昭 田中角栄と生きた女』 を読んで

彼女が背負ってきたものの重さ アマゾンでの星1のレビューを拝見して心が動き、読んだ。 私は自殺未遂を起こすことはなかったし、親は政治家ではないし、戸籍に悩むこともなく、親の経済力は遥かに違うが、著者と似た歪みを持っているから。 この本のタイトルの『田中角栄と生きた女』とは、田中角栄氏の秘書頭だった佐藤昭さんであり、著者の母上である。 表紙写真で角栄氏と並んでいる女の子が、著者の佐藤あつ子さんだ。 アマゾンの星1のレビュー二篇での、あつ子さんへの批判は、私自身への批判のよう

    • がら空きのジョナサンで

      19年前の盛夏、 大学時代に大変お世話になった先生のお葬儀に伺った。 東京の三鷹だった。 お葬儀が行われるお寺には2時間くらい早く着いたので 近くのジョナサンでくつろいでいたら 小柄で髭面で眼鏡をかけた熟年の男性が ひとりでセカセカと入ってきて、 カレーライスをガツガツと食しておられた。   私はTVもあまり観ないし 流行りものには疎いんだけど なんとなく知っている有名な方のような気がして   店を出る時、 その方のテーブルの横を通りながら 思わず目礼した。 たぶん、

      • 婚活、 またやりたい ♪

        先日、スーパーで懐かしい名前を見つけた。 2回目の婚活中に(笑・もう8年前だ💦) 「プチお見合い会」でお会いした方のお名前。 売られている野菜に「生産者」としてお名前があったのだ。 (ええ、私は結構、ひと様の名前は覚えているほうなのです) 私よりひとまわり年上で、バツイチの方だった。 当時の私には、大変失礼ながら、お孫さんに「じいじ」と呼ばれていそうな…、だいぶ年上に見えた。(すみません🙏💦🙏) 農家さんなので、野菜のことをはじめ、 ご自分のことも駆け引きなく素朴にドン

        • 映画 「妖怪の孫」 を観て

          安倍さんが亡くなったとき、 森友・加計問題がなかったかのような世の中の反応に驚いた。 それは、長期政権のあいだに 「選挙に勝てば問題も疑惑も忘れ去られる」 という悪習が根付いてしまったからなのだと、この映画を観て知った。。 ジミントウは野党に落ちて、本気で世論を、そして若年層を取り込みに行ったとのこと。 広告代理店と組んだ、周到なSNSリサーチ&分析システムに基づく、巧みなイメージ戦略と情報操作の成果なのだそうです。 (なので、この投稿も見られてる😅) 毎日朝晩2回、S

        『昭 田中角栄と生きた女』 を読んで

          どんなヤクザな人たちかと思ったら

          最相葉月さんの著書『最相葉月 仕事の手帳』の中に、 最相さんが編集者時代に参加していた懇親会で出会った 憧れの映画人・編集者たちについて書かれた文章に、こんな一節を見つけた。 「打ちのめされていた。どんなヤクザな人たちが作っているのかと想像していた週刊誌の編集者がみな優秀というだけでなく、誠実で旺盛なサービス精神の持ち主だったことに。ライターがみなタフで行動力にあふれ、生き生きとしていたことに。彼らの小気味よい言葉の応酬に圧倒され、そこに加われないことが情けなかった。」

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