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sign if i cant other 【和泉 幸】 おっさんずラブリターンズ

2016年のドラマ「おっさんずラブ」の春田×牧が、今作では「家族になろうよ」って話が、おっさんずラブリターンズである。

前回はそれほど真剣に見ていたわけでもなく、部長(吉田鋼太郎さん)のはるたん愛がうざいくらいにすごいと思っていた。

今回のおっさんずラブリターンズは、推しの井浦新さんが出演するとのことでリアタイ見てます。

本当は4話あたりでいろいろ書きたかったけれど、不透明な部分が多いため、メモして脳内妄想を膨らませました。

「公安ずラブ」

出ました!亡くなった恋人 秋斗(元生徒)との切ない別れという、女子が涙するシチュエーションの公安ずラブ。部分的な動画を何度も繰り返し、俳優さんの表情や台詞から自分なりに、キャラクターの性格や2人の関係を考察しています。

ギャップがすごすぎる、元エリート公安警察 和泉幸

天空不動産に途中入社した年上の新人和泉は、春田を見て目を潤ませる、急に泣き出すなど情緒不安定。仕事は丁寧過ぎて前に進まない、朝は玄関前で血だらけで倒れている(よく、出血多量にならないと思う)と怪しい人物です。

そうかと思えば、公安ずラブ内の鬼教官や公安のエースの風格を感じさせる真剣な表情。ギャップがすごすぎて、二重人格か!と突っ込みたくなる。
ですが、ぽやぽやしたのが素の「和泉幸」なんだと思う。いわゆる、仕事すると人格変わるってタイプよ。

公安一筋の仕事人間、正義感が強く曲がったことは許せない。緊張感のある現場で修羅場を潜り抜けた人って、こういうタイプが多い。経験上だけど。
格闘技してたから、稽古の時はすっごく優しくてジェントルマンな人が、試合になると人が変わったようになるの見てる。

そして、ぽやぽやしている和泉と「殺すぞ」って凄む和泉のギャップに撃ち抜かれたのが、恋人の秋斗です。

教官として気していた問題児 真崎秋斗

「君にはここをやめてもらう」のk教官なみに厳しい鬼教官だったようですが、生徒の様子をよく見ているような感じはします。

「おめえみたいな命令聞けねえやつから死んでいくんだよ」
と吐き捨てるように言っていたことから、教官になる前は公安に席があったのではないかとも考えられます。部下かバディが亡くなった、大けがで休職して警察学校の教官となっていたのかもしれません。

無鉄砲で反抗的な秋斗に手を焼いていたようで、「一番の問題児」と春田に話しながら苦笑いしています。警察の制服に身を包んだ和泉と秋斗、菊之助の写真があることから、問題児だった秋斗もある日を境に少しは真面目になり良好な関係を築けたのかもしれない。

公安のエース 和泉幸

公式Instagram「武蔵の部屋」では、公安のエースだったとあるように、警察官としては一流。秋斗をガキ扱いする大人っぷりを見せていますが、プライベートでは甘やかしていたような雰囲気は感じる。

小悪魔な秋斗が甘えるように和泉の腕を触ったりとか、至近距離で囁くだけで、「公安の和泉」ではいられないくらいに、気持ちを乱されている描写があります。

「いつの間にかそう言う関係になっていたんです」と和泉は言っているが、そういう関係って具体的になんなんでしょう。

お互いに惹かれあっていても、教官と生徒から上司と部下では、なかなか難しかったはず。いつまでも自分の気持ちをわかってくれない和泉に、秋斗は強硬手段で迫る。(ジャム事件)

自分のことには鈍感で気づいているくせに、一歩を踏み出してくれない和泉に、秋斗はストレスを感じていたはず。けっこうきわどい感じでアプローチしてたはずなんだけどな、ストイックな男って鈍感だから苦労する。

ジャム事件の田中圭の素晴らしい演技で、秋斗が本気で和泉を好きだったことがよくわかります。

あんだけ好き好きセンサー出してるのに、据え膳食わぬは男の恥とばかりにガツガツしないのが和泉クオリティ。肉食男子の秋斗もよく我慢したな……つーか、本気で好きだから振り向いてもらえないのが辛かったんでしょうけど。

自分を受け入れ、わがままも聞いてくれて大切にしてくれる最高の恋人は、男として警官としてもハイクオリティ仕様。その隣に並ぶためには、どんなに努力しても足りない。仕事の時だけは対等に、甘えるのは二人の時だけで仕事中は自分を頼ってほしい。その焦りが、秋斗を一人で走らせた。

和泉には幸せになって欲しいのですが、彼が秋斗を忘れることは絶対にないでしょうね。「過去は引きずるな」とか「過去の呪縛から解放したい」とは、余計なお世話なんだと思う。

自分をかばって腕の中で死んだ恋人秋斗。思い出は大切なアルバムだし、他人が引き出しに入れてしまえとか、捨てろっていうのはナンセンス。弾けるような笑顔や甘えた声を、思い出として残すことがどうして悪いんでしょうか。思い出のなかの恋人を忘れたら前に進めるとか、マジでない。

だって、会いたくても会えないのだから、特別な人でないわけがないじゃないか。和泉は気がすむまで秋斗を思い、泣いて思い出せばいい。彼と行きたかった場所や思い出の地に一人旅するのもいいと思う。

悲しみから立ち直る方法は人によって違うし、タイミングもあるはず。

いつか、秋斗の墓に手を合わせることができたら、命をかけた無償の愛が浄化されるはず。

2月9日追記
和泉に「お前は家を売る男になったんじゃないのか」って抽選券を渡した上司を怪しんでいるのは私だけかな。
秋斗の死、テロリスト関わっているんじゃないかとは考え過ぎか。