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掌編官能小説

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#小説

人妻 羞恥の痴辱

「さあ、恥ずかしいことをはじめましょうか、奥さん」
 古びたラブホテルのベッドに腰かけ、タバコをふかしながら男はいう。だらしなくはおったガウンの股間は、すでに隆々とした盛りあがりを見せていた。
 そんな男を、雅代は立ちすくんで見すえる。
 男の名前は知らない。なんらかの理由があってこの場所にいるはずだが、それもあいまいになっている。
 さっき飲まされたクスリのせいだろうか。そんなふうに思ってしまう

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「誘った女の不可思議な惑乱」

 地上7階建てのビルの屋上から眼前にひろがる風景をながめる。
 時刻は午前0時。
 漆黒の空に月はなく、フェンスの向こう側には都会の灯火がきらめく。屹立する高層ビルには、航空機に存在を示す赤い灯がチカチカと規則正しくまたたいている。
「……」
 藤田はまばたきも忘れ、ジッと視線を地面に向けて漂わせていた。
 春まだ浅く、サクラもつぼみがふくらみはじめたばかりの季節。吹く風には身を凍えさせる冷気がふ

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