見出し画像

急速冷却アイスブレイク

仕事の研修で講師の方が、アイスブレイク的にお喋りしてた。
週末に家族でお庭BBQをして、中学生の長男に初めて火起こしを教えたと。起こした火でウインナーを焼いて「仕事した人の特権だ」と二人で食べてたら「私は仕事してないって?」と切った食材を持った奥様が登場。気まずくなりかけた空気の中で「違うよママ、パパはね!」と、中学生長男がフォローに入って事なきを得て、みんなでバーベキューを食べたと。
ちょっとおっかない講師の「微笑ましい」家庭の話に、周囲はアハハと笑い研修は進んだんだけど。私は引っ掛かってしまった。
今の、和める話だった?
だってその前のお話で聞いた、講師の方のお家には下のお子さんがいてまだ2歳。2歳児見ながらBBQの下拵えって、結構大変。そして奥様の言葉の真意は「あなたは私の仕事を正当に評価していない」じゃないか?火起こしだけが仕事か?その間に野菜やお肉の下拵え、飲み物の用意をしていたのは誰?と。しかも2歳児の面倒見ながら。ママは不満に思っている。それを中学生のお兄ちゃんは知っている。その上パパには悪気すらないことも。知っているから、ママに「ママの気持ちは知ってるけど、パパはそういうつもりじゃないのも知ってるよね?」と言わなくてはならなかった。母子はそれを共有してきた。でも、その全てに「パパ」は気づいてない。
和めない。和めないよ、このアイスブレイク。違う?
関係ないかもだけど数年後、講師の方は離婚した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?