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病気と向き合う。

自己紹介に書いている通り、私は理学療法士の仕事をしている。この仕事を始めて11年目だ。
現在、32歳。(後厄…)

そんな私だが、26歳の3月、突発性のてんかんを発症した。職場の駅伝大会に参加した次の日、休日で寝ていたところ、私は知らないうちに痙攣を起こし呼吸が止まりかけていた。(母親が発見者)

看護師をしている母は、いつも帰りが遅いのだが今回は珍しく早めに帰宅出来た為、発見が早く何とか一命を取り留める事が出来た。

私が目を覚ました時は救急車の中で何が起きてるのか分からず急激に吐き気が起きた事を覚えている。(というより嘔吐した。救命士さんありがとう)

その日は搬送された病院で点滴をしてもらい家に帰ることになった。

次の日、仕事を休み受診したのは脳神経外科。

診察の結果は「てんかん」だった。
突発性のてんかんで発作が起こると脳全体に刺激が入り倒れてしまう病気と伝えられた。

理学療法士として座学で勉強していた私は不思議と受け入れる事が出来た。というより、これからどうなるんだろうと、ぼんやり考えていただけで重く受け止めていなかったのかもしれない。

それから私の生活は一変した。
✔毎日、薬の服用
✔免許返納
✔運動禁止
✔禁酒

禁酒は、普段から飲まない私にとって問題は無かったが、免許返納は痛かった。バイク通勤をしており早出、遅出勤務がある病棟に配属していたからだ。リーダーには勤務を全て日勤に変更してもらった。

薬が合わない間は職場、家で何度も気を失って倒れてしまった。頭部を強打し入院した事もある。

半年が過ぎ自分に合う薬が見つかった事で発作も治まった。あれから6年が経とうとしている。
今でも、月に1回の病院受診は欠かせないが元気に過ごす事が出来ている。

改めて、普通に生きていると言うことがどれだけ幸せな事なのか実感出来た。

てんかんは、私にとって必要な経験だったのかもしれない。

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