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クリニック構想⑨

以前突然思い立って工作室をクリニックの中に作ることにしました。
そのときの記事はこれ

工作室の使い方がいろいろと湧いてきたのでお伝えします。

簡易修理、手直し、再利用

どれだけ今までのクリニックと差別化を図るかを狙っています。もちろんその中で勝ちに行きます。

今狙っているのは装具や車椅子の修理や改良、そして小さくなって使わなくなったものの再利用です。

ご存じの方もいるかと思いますが、子どものころに作った装具なんて、物によっては1年で終了です。その後新しいものを作り直し、もとのものは破棄されます。そのたびに大きなお金が出ていきます。もちろん医療費は還元されることになるので出費としてはカウントされませんが、それでも家計には痛いこともあります。

多くの医療者はここでもコスト意識が低く、必要だからの一点張りで押してくることもあります。成長によって必要なくなる可能性もあります。市販品で代用できるものもあります。それでも医療用という、物によってはとても高価な物を購入し、場合によっては『嫌がるから』という理由で、家庭内では使用されないこともあります。

日本人のもったいない精神とはどこに行ったのでしょうか。

もちろんここで責任を負わなければいけないのは、それをこれまでコントロールできなかった医師の側です。限りある医療費、税金、個人資産を適切に使用し、必要なものとその効果を総合的に判断する必要があるのです。

使わなくなった装具や車椅子、座位保持などを引き受けて、修理、補修して再利用したり、デモとして使用する。それをサービスの一環として回せる仕組みを模索しています。

装具義肢を雇うクリニック

クリニックでの最大の出費は人件費です。ここに自分は挑む予定です。

セラピスト、看護師、栄養士、保育士、心理士など、いくつか候補が出てきましたが、ここに義肢装具士さんもメンバーに加わって欲しいと考えています。常に装具に関して相談できる環境を提供すること。この価値はかなり高いと思います。

運動好き、こども好き、料理好きなどなんでも構わないので、他の要素がウチのコンセプトに合うようなら即採用ですね。

治療の内容もそうですが、魅力的なメンバーを揃えること。これもこれからのクリニックを盛り上げていく院長の役目だと思っています。

工作室にはおじさん(イメージ)がいて、なんでも作ってくれるし治してくれる。そして時に面白い顔をしたり、子どもたちと遊んでくれたりする。そうだ。ついでに庭の管理もお願いしよう。どうですか。

正直このプランに関しては今のところ実現できればいいなー程度ですが、可能性を探っていきたいと思います。

中川将吾
小児整形外科専門ドクター

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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