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股関節脱臼とGW

みなさんGWどのように過ごされていますか?

股関節脱臼屋さんなのでGWをどの様に考えるかをここで発表します。

GW:Growth well  良好な成長 です。

これからもよろしくお願いします。






これだけで終わりではありませんよ。
さて、前回の記事はいかがだったでしょうか。


あの後さらに数件相談症例がありました。幸いにも、明らかに脱臼を疑う様な症例はありませんでした。

世の中に困っている人はまだまだたくさんいると考えています。

見ているポイントは

・シワの左右差があるか
・正面を向いていられるか
・脚は両方持ち上げられるか
・動き方に左右差があるか
・伸ばした時の膝の高さが同じか

こんなところです。

脱臼症例は1-2/1000人なのでとりあえず大丈夫と言っていてもほぼ大丈夫です。(でもしっかり見ています。本当です。)

困ることがあるとすると、両側の脱臼例です

上のチェックポイントを見て下さい。

ほとんどの項目が左右差を比べています。これは左右の違いがある場合には有効ですが、両方とも外れている場合は残念ながら効果がありません。そんなことはなかなか無いですが、実際に診察していても赤ちゃんの時は見逃すこともあります。その場合は歩き出してから見つかることが多いです。

そんなのわからなくて当たり前

そんなことも多いのです。

自分の投稿に配慮が足りなかったかなと思う点がありました。子を持つ親の中には自分が気付かなかったから・・・や、こうしなかったから・・・と後悔の念に駆られることがあります。

子育てはだれもが初めてのチャレンジになります。
初産の場合はさらにリスクが高いとされています。
健診のプロであっても見逃すので、これはどうしようもないことと割り切ることも大切です。

治療が長くかかることもあり、ある程度の気持ちの余裕が必要になります。これは外来受診の際にまず伝えていることです。

治療が大変なこと
骨が変形してしまうこと
将来的に不安を残すかもしれないこと

それらは子どもにとっては辛いことでもなく、当たり前のこととして受け取ります。大人になる前になんとかするのが私たちの仕事です。お母さんお父さんの仕事はそれでも明るく楽しく子育てに励むことです。

一緒に遊んで、体を楽しく動かせる様になると股関節の問題も解決することも多いです。その方法についてはまた機会があればお伝えします。

Good walk!! を目指しましょう(まだ言うか)

中川将吾
小児整形外科専門ドクター


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