クリニック構想⑥

クリニックにないもの。

普通のクリニックにはあるはずなのに、ないものがあります。

待合室です。

そう。あの『イスが整然と並んだ待合室』という概念は新しいクリニックにありません。

この国民ほぼ大多数がスマホを持っている現代において、待ち時間という無駄が発生しているのは大問題だと思います。
そこで待つことを前提とした待合室というものは初めから作りません。

予約システムと呼び出し確認システムを取り入れ、限りなく待ち時間を少なくします。加えて、待つための場所ではなく、待つことを楽しむための作りにしようと思います。

待合室を無くしたスペースは全てキッズスペースとしましょう。広い場所で思いっきり遊んで過ごしてください。その周りを囲むように段差を設け、思い思いの場所で腰を休めることができます。そこではスタッフとの触れ合いやちょっとした相談なんかもでき、カフェでコーヒーや軽食を買うなんてことも可能にします。

イスをなくすことで広い通路が作れます。
車椅子が通るのにイスが道を塞いでしまっているなんてことがあります。大きなバギーになるとさらに通りにくいです。

ただし全くないと困る人もいるし、そこは考えようです。
自作のものを用意したり、イスっぽくないデザインのものを探します。バランスボールなんてのもリハビリ病院には良いかもしれません。

ここは鹿児島の歯医者さんなんですが、つまりここのパクリみたいなです。

全国に小児歯科をうたった歯医者さんは増えていますが、小児科以外で小児をメインに据えたクリニックはおそらくないのではないかと思います。完全に振り切ってターゲットを絞って考える。そうすることで、限られた人かもしれないけど、確実に良いものを届けることができると思います。

エントランスから中に入るとあるはずの待合室がなく、代わりに楽しそうな広々とした空間が見渡せる。それだけでワクワクしてきます。
毎晩そのエントランスを通る光景を想像しながら寝ています。

楽しそうな笑い声と、多くの笑顔で、陰湿な雰囲気の待合室を吹っ飛ばします。

さて、この構想が上手くいくのか。
できてみてのお楽しみです。

もっと良い方法も同時進行で考え中。ではまた

中川将吾
小児整形外科専門ドクター