いいふうふの日に起こった革命的出来事

11月22日はいいふうふの日でした。みなさまどう過ごされたでしょうか。今年は3連休の中日だったので何かしらのイベントがあった人も多いのではないでしょうか。


この日、小児リハビリテーションを語る上で外せないイベントが2つも開催されました。

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一つ目は京都にあるバプテスト病院の理学療法士、浅野大喜先生の講演です。自分は右下の【講師からのメッセージ】に注目しました。

異常な反射や動きを抑制しながら良いとされる動きを引き出そうとする過去のリハビリテーションの効果はすでに否定され、子どもに動く機会を提供し学習を促すという能動的な学習に焦点を当てた新しいリハビリテーションの効果が示されてきています。
余計なものを抑え、足りないものを埋めるリハビリテーションではなく、自分で学び、変化していく機会を提供するリハビリテーションへの転換です。その際、子ども自身がすべきことは、”選択”です。

常々声を上げて言っていますが、今行われている多くのリハビリテーション。これまで行われてきたリハビリテーションは、令和の時代においてほとんどが否定されています。

それにも関わらず、過去の経験から行われていることを最良とし、疑問を持たずに働いている例をいまだに見かけます。

ちなみに自分はリハビリ中心にシフトしてからすぐに気付きました。

『これって、やってても意味あるのかな?もっと効率的に違う方法があるんじゃないかな』

大学院で研究していて、自分の研究の矛盾点に気付いてしまったのです。


これには教育の仕方が関わっている気がします。ドクターは基本、治療方法については誰かに教わることがありません。自分で調べます。追いかけます。そして間違っていると反省し、次に活かします。

学会で議論が交わされ、一つの疾患についてのガイドラインが策定されています。

そんなんセミナーに参加しているから大丈夫だと思われる方もいるかと思いますが、セミナーの参加は自分で決めるか、誰かから進められているのではないですか。そこですでにバイアスが入ってきます。

結局は自分の好きな方法、求めている方法を追い続けるしかしていない人が多いと思います。


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もう一つは畿央大学森岡周先生の

なかなかドクター以外の話をしっかり聞く機会がないのですが、オンラインで場所を気にせずセミナーが開けるようになったのは本当に良いことだと思います。

こちらの内容については、もはや語る必要もないくらい有名で、ぶっ飛んでいます。最先端の本にはすべてそのお仕事の内容が盛り込まれています。

必ず、自分から興味を持って、その内容に触れて欲しいと思います。


さて、

ここで問題になるのはこの内容。おそらくうちも・・・・。

多いんではないでしょうか。こういった想いをされている方。自分の触れてきたことのない世界に向けてのアンテナはどうしても感度が悪くなる。

その点、SNSに普段から慣れ親しんでいる方であれば、何がいま追いかけなければいけない内容なのかを判断できると思います。

その中で、数百人〜数千人規模のセミナーを開催できる二人の講演が同日に行われたことは、小児リハビリテーション界における革命的な日であった様な気がします。

中川将吾
小児整形外科専門ドクター

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