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クリニックができるまで〜銀行融資編

銀行との面談が3回終わったので雑記です。

今回の計画では今のところ3億円を超える額が予定されています。以前の話にも出ましたので隠しているつもりもありません。

単純に1坪100万円×270坪が建物の概算です。

細かいことを言えばもう少しやすくなったり、他の費用がかかるのですが、わかりやすくこう書いています。

一般的に整形外科を開業するのに必要な額は、開業支援の書籍やHPを見ると、テナントで4000万円程度、建物を作るとなると6000万〜1億円程度と言われています。規模によってもちろん変わるのですが、今回のものはその3倍超と言うわけです。

よって、銀行さんに話を持って行っても「そうですか。はいどうぞ」なんて行くわけありません。

事業計画書

まずは事業計画書を作成します。今回は銀行に提出用にリース会社さんに作製してもらっています。一般的な整形外科開業に合わせて作られているので、自分の予想とは少し違いますが、後でどれくらい違うのかを比較するために用意してもらいました。

建設費、土地取得費、医療機器購入費などが初期投資としてかかってきます。その他に不動産や設計士、建築申請などの費用が乗っかります。

そこに、開業後の収入(診療報酬)と支出(人件費や光熱費など)を組み込んでキャッシュフローを見える化しています。今のところ普通に診療のみで黒字が出るLラインが1日60人程度になる予定です。リハビリが継続的に入れば特に問題ない数字です。PT一人当たり10人程度の患者さんがつくことになるので、リハビリだけでも半分はいきます。

一般診療が普通にいけばなんとでもやっていけます。
保険診療すごーです。

今回の面談では事業計画書の実現可能性と『万が一』何かあって、達成できない場合の計画について質問がありました。

つくば市内の人口に対して、中心部の整形外科クリニックの数はおそらく足りていません。総合病院の初診に何時間も待っているくらいなので、宣伝次第で新患を獲得するのは十分可能だと考えています。(自分も学生の時にメディカルで何時間も待っていました。そしてその時から開業医の数がほぼ変わっていません)

いま行っているSNSでの情報拡散は事業計画書に反映しにくいので説明が難しかったです。キングコングの西野さんもオンラインサロンの収益について、まずはその仕組みから説明されていたというのも納得です。しかし、担当の方はその話も知っていたみたいで、思いは十分伝わったと思います。

既存施設との差別化に向けて

当院の特徴として、今までの整形外科とは作り方から違っています。こどもの身体作りを中心において、そこを取り巻く環境をまとめて改善するのが狙いです。パパ、ママ、兄弟など、予防医療も考えたこれからの時代の整形外科医療、リハビリ医療を提供していきます。

難しいのが自由診療とのバランスです。

保険診療に関してはこれまでとほぼ同じやり方で問題ないと思いますが、それだけで改善できない身体の悩みは山ほどあります。そこに様々なスペシャリストの力を借りた自由診療のフィットネスが当院の特徴を支えることになります。

集客力と結果をどの様に価格に反映させるかが悩みどころです。
いろいろなケースを見て、相談しながら決めていくことになると思います。

今日はこの辺で、結果はまた後日お伝えします。

中川将吾
小児整形外科専門ドクター

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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