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赤ちゃんの”ねどこ”

こんばんは!

昨日はまったく寝ない息子が今日は一日中寝ていました。どうやらそんな日もあるみたいです。

この前Netflixで赤ちゃんの研究特集を見ていましたが、赤ちゃんは成長するときと、成長が停滞するときがあり、階段状に成長していくといった内容を見つけました。もしかしたら赤ちゃんの機嫌や、寝る寝ないも関係あるのではないかと思っています。生体情報や成長記録を一緒に録っていくと面白いことがわかりそうだなと思いました。

そんな睡眠の話をします。


寝方と股関節脱臼の関係

赤ちゃんってどんなところで寝ると『脱臼』の予防になるのかを考えています。

股関節脱臼はこれまでの研究や経験から、寝ている状態での脚の位置や、脚の動かし方などに関係しているのではないかと考えています。

もしそれが本当であれば、寝ている姿勢ってめっちゃ重要なんですよね。ですがそんな研究はいまだ行われていません。


寝ている赤ちゃんってどんなイメージでしょうか?

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(*フリー画像です)

この写真の様に顔をまっすぐにしたまま寝られれば良いのですが、産まれたばかりの赤ちゃんはまだ体が痩せていて、関節も固く、この様に手をバンザイしたまま寝ることができません。

ちなみに、このバンザイ+カエル脚ができると体がフラフラせずに安定した形になります。

顔が横に向いたまま(そのときはほとんどの子が右向き)になると、向きグセという風に呼ばれます。ずっとその方向で寝ていると頭の変形があったり、骨盤の傾き、脚の動きの左右差から脱臼のしやすさに繋がることも考えられます。

つまり脱臼予防のために必要なのは、赤ちゃんに最適な寝床を提供して上げることではないでしょうか。

ソファの隠れた使い方

そこでわが家ではここを使っています。

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そう。ソファです。


このソファの、ここ。

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ここに。こう。


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くぼみにピタッとおさまります。

このとき丸まった背中がちょうどくぼんだ部分に入り、両肩と骨盤が左右のクッションに当たるため安定感が得られます。

肩と骨盤が安定するので手足の動きもやりやすそうです。

ここで注目してもらいたいのは『体の安定性が必要なのであって、頭の安定性は必要ない』ことです。

よく見る「ドーナツ枕」で向きグセ予防にほとんどなっていないのはそのためです。

頭をまっすぐの向きにしたとしても、体がふらつくので、左右どちらかの肩を着きに行き、その結果さらに頭を横向きにして安定性を得ようとしてしまいます。

反対側に向けようとしても同じです。不安定性をつくってしまうと赤ちゃんはどうして良いのかわかりません。

答えは安定感のある寝床を作ることです。

中川将吾
小児整形外科専門ドクター

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