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仕組みから医療の限界を超える

クリニックの中身をちょこっとずつ紹介する日です。

さてさて、クリニック建築に関してはいささか雲行きが怪しくなってきていますが、こちらはとりあえず元々の計画通りの紹介をさせていただきます。もし変更になったとしても、後に見直して、あぁこんなこともあったなーと思える日が来れば良いなと思います。

では参ります。

クリニックで提供できる診療以外の価値

自分の理想とするクリニックを作るとなると、そこに理想を詰め込みます。それはいま自分が考える社会問題の解決策となるものでなければいけません。

今日はその診療以外の部分にスポットを当てます。

診療以外の考えている部分を紹介

・託児所兼キッズルーム
・育児/医療相談室
・本格コーヒーの飲めるカフェ
・テラス
・駄菓子屋
・ヨガスタジオ
・トレーニングルーム
・大きなボルダリングウォールと小山

ざっと上げただけでもこれだけあります。

そこには家族の介護で疲れた体を癒す仕組みや、受診のために削っている時間を有効活用できる仕組みが盛り込まれています。

通ってくれる理由については昨日の記事で『人』を取り上げました。

今日の内容もそこに来る理由の1つになれば良いと思っています。

人と人が繋がり、地域のコミュニティや文化を新しく作る。そこには障害のあるなしに関わらず、様々な人が行き交い、情報が集まる場所となる。そして、その場にいる人が自然と体の仕組みや障害についての知識を得ることができ、支え合っていけるようになれば良いと思います。

贅沢なのかもしれません。自分には手に余る物なのかもしれません。どこまでできるかわかりませんが、それが初めに理想とした仕組みであり、自分が削りたくない部分でもあります。

救える人を一人でも増やす

クリニックでの診療を頑張って、困っている人を助けるのはもちろん必要です。しかしそれだけではなく、その周りにいる人まで救いたいと考えています。

具体的にはこどもの患者に付き添っている両親、患者さんの周りの人たち、そして働いているスタッフや地域の人など。

診療以外でとはどういう意味でしょうか。

医療に携わっている人なら考えたことがあるかもしれません。診療で救える人数は限られています。目の前の人。自分の外来を受診する人。紹介される人。結局受け身なのがいまの医療の形なのです。

そこには悪くなってから初めて自分の体と向き合う人。自分のことを後回しにして子どもや親の介護に携わる人。他人を助けることで自分の幸せを削っている人。そんな人たちを不幸にするわけにはいきません。

もちろんそこには自分の家族も含まれます。

そのために失敗しない、理想を現実にできる仕組みを作り上げます。

中川将吾
小児整形外科専門ドクター


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