いま電柱広告の必要を考える

クリニックに限らず、事業を拡大していくためにはどうやって認知されるかが重要になります。そのためには広告です。しかし、クリニックの広告にはいろいろな規制があり、簡単に考えることはできません。今のうちから少しずつ広めるためにSNSを駆使してやっております。

広告塔として、多くの方の協力が得られそうなので、大きく広めるには心配はしていませんが、もっと面白い方法がないのかどうか模索しています。

もちろん最強なのはテレビ広告。一気に多くの方の目に触れ、映像と音声でアプローチできます。

しかし、その費用は莫大であり、全国的に流したとしても、地域の人しか来れない場所にあるものの広告としては効果も限定的になります。


クリニックはグローバルを攻めるのではなく地元ローカルを攻めていくのが鉄則です。そう、電柱広告です。(ほんまかいな)

ちょっと調べてみたところ、掲載するための費用は年間で3万円ほどです。

効果的な電柱広告はどういったものかを考えています。

クリニックの広告だけしてももはや意味がない

例えばよくあるケース(茨城のNTT広告編)

画像1

大きく施設名とロゴ、場所と電話番号、住所なんかが載っています。

これはだれに向けてのメッセージでしょうか。ここがクリニックになるとして、これを見て「行きたい!」と思う人はおそらくいないでしょう。

この書き方で得られる情報は、この近くにその施設があります。ということ。その施設を目指してきた人が、迷わないために設置するのはありだと思います。右にあるのか左にあるのかは一発でわかります。道案内ですね。

だけど、ご飯を食べる場所を探している人が、幼稚園の広告を見ても意味がありません。そのときはあるんだーと気づくかもしれませんが、帰ったあとは100%忘れてしまいます。幼稚園に初めて来る人が、レストランの広告を見ても、きっと頭の片隅にも残らないでしょう。

なので、宣伝としてクリニックの名前と場所を載せてもあんまり意味ないかなーと思っています。そうは言っても、建設予定の場所は目の届きにくい森の中なので、近くの電柱に広告を出すのはありかもしれません。

あえてクリニックを押さない

では、より目の留まりやすい内容は何なのかを考える必要があります。おそらく広告が目に入る人は車に乗っています。歩いている人は少数。たまに公園の周りを走っている人もいます。

そんな人に向けてのアプローチが一番良いのではないでしょうか。
そこでこんな内容を押し出してみるのはどうかと考えています。

①子ども用トイレ、着替えスペースあります
②駐車台数増加
③公園脇のカフェでひと時を
④有料シャワールーム完備

クリニックの宣伝なんてここでは一秒もしていません。クリニックを利用したい患者さんはおそらく場所を検索してから来るはずだからです。その存在をまったく知らなかった人に訴えるにはどうすれば良いかを考えています。

すでに有名な既存施設を利用する

近くを通る人は何を目的に来るのでしょうか。

・万博記念公園
・ジャックニクラウス(ゴルフ練習場)
・ガトー・プーリア(ケーキ屋さん)

この環境を利用します。クリニック目的に来る人よりも、おそらく明らかに上記を目指してくる人の方が多いからです。自分が行きたい方向に、その目的の文字が見えることで、おそらく目に留まりやすくなります。

例えばこんな感じで持ってきます。

①公園の隣に雨の日でも体を動かせる施設が
②ゴルフ上達のために体を作ろう
③おいしいケーキとコーヒーをセットで

こんな文句があれば、ついで利用の方がいるかもしれません。


それでも中身が伴っていないといけないし、最高のものができれば自然と広まるので妥協せずに進めています。


中川将吾
小児整形外科専門ドクター

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