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【海外医学生実習受け入れ】rural medicine education ドキドキワクワク

2022年12月20日 
福井大学地域医療推進講座の先生からのご紹介で、
なんと海外!オーストラリアのジェームズクック大学所属の日本人医学生の地域医療実習受け入れを行いました。

ジェームズクック大学

ジェームズクック大学ってどこにあるの??

Google mapより

調べてみたらこの辺りらしい。
大学名はWikipediaによると、「クック船長」に由来があるようで、色々先進的な大学のようですね!

今回のオーダー

お話ししてみて、今回の学生の期待は 日本の地域医療 特に 僻地医療 rural general practice を見てみたい というところにあると感じました。

今回は 当日の診療所の業務に参加してもらいつつ、スタッフと交流したり、下記に参加してもらいました。

・COVID19ワクチン接種 

・大ベテラン看護師さんとの対談

すごく貴重なお話を看護師さんがしてました。看護師さんの生き方、仕事への姿勢など僕も見習いたい。今回は滅多にできない、特別プログラムでした。


・訪問診療

所長先生と訪問診療に回ってもらい、聴診など診療も積極的にしてくれたと聞いています。

驚いたこと

今回来られた学生から短い時間の中でもいろんなことを教わりました。

・ オーストラリアではGPを目指す医学生が多い 
  
オーストラリアでは40%がGPになるそうで、そのうちrural GPになりた い医学生も多いこと、rural GPは多くの医学生の憧れであることを聞いて、非常に驚きました。
・ 長期の地域医療実習がある
  
今回来られた学生の大学では、2年生で4週、4年生で6週、6年生で20週の地域医療実習があるそうで、長期地域医療実習が当たり前と聞いて、これも驚きました。
・ 地域医療実習先 遠いところはとても遠い
  地域医療実習先は大学から1100kmも離れているところもある。車で11時間かかる距離だそうで、これで1週間だったら移動だけでも辛いですね。
・ オーストラリアでは学生が診療をおこなっている
  rural internship として、実習先で学生が責任を持って診療をしたり、コロナワクチンに至っては学生がバイトとしておこなっているそうです。日本ではなかなかないような。

・ rural Generalistの上に、さらに専門?がある
  rural Generalistの上に、外科や産婦人科、麻酔科などがある。
・ かかりつけ医としてのGPを通さないとSpecilaistに受診できない。
⇨  この辺りは日本との制度の違いがわからないのでまた調べてみよう。

学生から聞くオーストラリアの環境にculture shockと刺激を受けました


感じていただけたこと

当院の実習では前後にアンケートを実施しております。
結果や学生の方のコメントから考えるに、

・ 診療所に来る患者との良好な関係性
・ 高齢化が進む地域でのコミュニティ、医師看護師など医療者ー患者関係
・ 日本(南越前町当地域)における地域医療・へき地医療の実態
を実際に見聞きして、体験していただけたようです。

また、
・ 大雪の中でも訪問診療をすることに驚かれたり
・ 日本語での診察をでおこなったり
五感で学んでいただけたようです。

受け入れ側の感想


日本の先進地として 
当診療所、地域での地域医療実習の意外な需要があるのかもしれません。
何かみなさんのキャリアに役立つパールが当地域に転がっているのかもしれません。

この辺りが僕自身まだ内面化や言語化ができていないところになります。

一つの地域にいると視野が狭くなりがちで日々気をつけてはいます。今回の受け入れでは、オーストラリアのことをいっぱい教えていただいて、こちらが非常に刺激を受けました。喝を入れてもらったような感じですね。もっと話したかったなあ。
今回の体験が少しでも今後の一助になったのであれば幸いです。

これから日本のGeneral Practice 、Family Medicineの有名どころを回られるようです。応援しています。

雪に驚いたらしい。オーストラリアは夏ですもんね!


恒例のタッピーポーズ!

2022年12月22日 

※写真などの掲載については学生ご本人より許諾をいただいております。