kintone勉強会に参加してみた
市役所のメンバーで、kintone勉強会を立ち上げられました。
市内のコミュニティセンターを会場にして、定期的に開催されます。
なぜコミュニティセンターで?
コミュニティセンターと公民館の違い
私たちの市では「コミュニティセンター」、隣の市では「公民館」と言われる似た施設があり、その違いについて調べてみました。
つまり、コミュニティセンターはコミュニティの仲間で活動する場所であり、公民館は、住民のために教育や学術、文化といった事業を行う教育機関であるということのようです。
また、新潟県長岡市の資料には、以下のようにありました。
やはり、地域住民が主体的になって行う活動場所として定義されているようです。
市役所は、市民のための行政活動を行う組織
今回、勉強会を立ち上げられたのは市役所有志の方々です。
市役所の各種業務について業務改善を図っていくことで、自分たちの仕事がよりスムーズに行えるようになり、市民サービスとしてより還元できるものになる、ということです。
さらに、市民の方と一緒になって学習していけば、知識習得だけでなく、市民の身近な課題についても情報共有ができる、と考えられたそうです。今後はさらに広げていき、各地域で住民の方による主体的な勉強会の開催につなげていければ、というお考えもあるようです。
そういう意味で、コミュニティセンターを使った勉強会はたいへん意義があるものと思っています。
一般人である私は、たまたま今回の勉強会を知人を通じて知ることができ、興味をもったので参加させていただきました。
kintoneをさっそく体験
アカウント作成〜アプリ作成
まずは、チームの管理者がアカウントを作成し、招待リンクをメール発行していただき、無事にログインできました。
ざっくりと簡単に使い方などを紹介を受けた後、具体的なアプリ作成について情報共有がありました。
私以外はすでに過去回に参加された方であり、今回は便利に使っていくための各種プラグインについて説明がありました。
いちおう私も少しは予習していたので、ふむふむと思いながら話を聞いていました。
(なにごとも予習は大切)
プラグインについて
最初に「kintoneは単なるデータベースと思ってください。それだけで使うこともできますが、プラグインを入れていくことでアプリとして使いやすくなっていきます」と説明されました。
単なるデータベース…?という言葉に少し戸惑いましたが、少し使っていくことで理解できました。
私はゼロベースでアプリを作ることにチャレンジしたのですが、完成したアプリを利用者として体験してから作ってみるほうがよかった気がしました。
私が小心者だったがゆえに「自分で少しやってみます」と言ってしまったのを、少し後悔しました。
プラグインについて、いくつか紹介。
「こういうことできないかな」と思ったことは、たいていプラグインで提供されている
無料、有料(買い切り・サブスク)など様々ある
複数の企業が同じような機能をもったプラグインを提供している
様々なプラグインを寄せ集めて利用するよりも、便利なプラグインを複数提供している企業1社から選択していくほうが戸惑いが少ない
とにかく、まずは使っていきながら、ですね。
料金について
会社で契約するならともかく、少人数のプライベートチームだとちょっとお高いかも。
と思っていると、公式にちゃんとありました。
非営利活動法人や任意団体などを対象に、
スタンダードコース: 年額 9,900円(税抜)、900ユーザーまで
といった契約です。
導入団体にも様々なものがあり、「家族で」利用されている方までおられます。
多くの事例はとても参考になるので、ご一読されてみてはどうでしょう。
コミュニケーションツールとしてのkintone
kintoneをどういうチームで使っていくか
ビジネスでもプライベートでも使っていこう、というのはいいですね。
今回の勉強会でもそういう話題が出ました。
町内会の回覧板をやめてkintoneに変えたらどうかな?
離れて暮らす家族で共有できるようにしたらどうかな?
現状のコミュニケーションツールとしてはLINEの普及率が高いのですが、プライベートに関わる部分が強いので、私自身も地域活動・PTA活動・部活動保護者会などで使うのはちょっと気が引けるときもあります。
特に、地域での活動についてはこういうツールを活用することで、今までとは違った情報共有ができ、関わりやすくなってくるかもしれません。
また、「使い方を教えてよー」などと、住民同士の会話ネタや顔を合わせる機会が増えるといった波及効果がありそう。
やり方を変えることにはコストが生じますが、とはいえ、閉塞感のある現状では不満と諦めのループから抜け出せません。
こういうツールを使うことでまたそれに合わせてうまくやってくれる人(新たな参加者)が出てくるのではないかなー、とも思ったりしています。
特に、高齢者の方々には「新しいことについていけない」と考えがちですが、出会って話してみると「新しいことに興味をもっている」「様々な世代の方とつながりたい」といった欲求をお持ちの方が多いことが分かりました。
どうしてもできない人に対しては、できる人たちが支援していく。
そのようなして、人のつながりがさらに集団を盛り上げていく。
主体的な参加が「そもそもの住民自治」ですね。
kintoneの副産物
これまで職場でも家でも、システムを作る人・使うだけの人、という見えない壁がありました。
社員A「どうしたらいいか分からないから何とかしてよ」
社員B「はいはい、分かりました」(涙)
あるいは、外注したシステムを使っていて
社員C「ここ、こうしたいけど」
社員D「では、次の更新タイミングでIT企業に修正かけておきます」
というやりとりがありました。
やりたいことや不満があっても自分たちで解決できないので、悶々としながら(不満を抱えながら)日々の仕事を行なっています。
でもkintoneを使えば、自分たちで相談しながらちょっとした修正などできるようになるのでは?
操作に慣れて使っていくうちに、「こうしたらどうかな」「いいね、やってみようか」という話が出る気がしています。
最近では、タイパ(タイムパフォーマンス)※かけた時間に対する満足度 を重視する人たちが増えました。
そして「受発注という上下関係」から「ビジネスの協同体」という横の関係づくりを大切にされる企業も増えました。
これまでの職場でも「チーム○○で頑張っていきましょう!」というかけ声を聞くことがあったのですが、そもそもの定義が共有できておらず、かえって違和感を感じる場面もありました。
今回の勉強会では「地域の方と一緒になって課題解決に取り組んでいきたい」という市役所職員の方の姿勢にたいへん共感できました。
自分に何ができるんだろうか、という部分はさておいて、まず一緒になって参加していこうと思います。
それがいずれ何かを生み出すかもしれない、と期待をこめて。
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