ドバイ移住のメリット11選
海外移住を検討するにあたり、候補先の国のメリット・デメリットについて色々と調べると思います。
ドバイが移住先の一つの候補先になってもらえればと思い、私が感じるドバイ移住のメリットを書いてみます。
1.日本人移住者の増加
昔に比べるとドバイへの移住者の数が増えていると感じていたのでネットで調べてみました。
結果、少し古いデータですが、ドバイではなくUAE全体の日本人数のトレンドの情報を見つけました。
やはり右肩上がりで増えているようです。
体感ですが、2021年度はもっと総数が増えている気がします。また近年の特徴として、ひと昔と比べると属性が多様化しているという点が挙げられます。
昔は駐在員、一部外国人と結婚した女性、オイル、建築関係でローカル企業に勤める人、など、移住者の属性は限られていましたが、今は職種や年齢も非常に多様化してきました。
近年は暗号通貨のトレーダー、もしくは起業された方が多いと感じます。
2.近年日本人移住者が増えてきた理由
(1)IT化促進による利便性向上
アラビア語以外に英語もほぼ100%通じるので、欧米からの移住者からは昔から住みやすい国として認知されていました。
特にイギリス人は12万人住んでおり、日本人の4,000人よりも圧倒的に多い人数です。生活していると至るところでイギリス英語が耳に入ってきます。
もともと人口の85%が外国人で成り立つUAEはこういった移住者受け入れの土壌があった国といえます。
しかしながら、今に比べると、住人(UAEローカルに限らず)の民度とスタッフの質が低く、思った通りにことが進まない非常にストレスが溜まる国でした。
近年の劇的なIT化がこの低いスタッフの質を完全に補っており、ほとんどストレスを感じることがなくなっています。
この辺りの利便性向上に日本人が気づき始めて、英語が苦手な日本人にとって税制面でのメリット以外では、ドバイの生活ハードルが下がったという点が日本人移住者増加の要因と言えそうです。
(2)有名人の移住によりドバイの素晴らしさが認知された
ここで名前は出しませんが、最近はドバイに有名インフルエンサーや事業家が移住してきています。彼らがドバイの素晴らしさをネットで配信することにより、ドバイへ移住という考えが浸透してきたものと思われます。
(3)多様性を受け入れるカルチャーとより洗練された欧州文化に惹かれて
ドバイといつも比較される国の一つにシンガポールがあります。昔は富裕層の海外移住先は香港かシンガポールが一般的でした。
しかしながら、香港は中国に返還後政治リスクが高まって資産逃避先としては適当な国ではなくなってしまいました。
シンガポールは地政学的なリスクは少なく、今でも移民先として人気があります。ではシンガポールではなくあえてドバイを選択する理由はなにか。
一点目の理由としてまず、多様性を受け入れるカルチャーの心地よさがあると思います。ドバイはシンガポールに比べてもインターナショナルなエリアです。
街を歩いていると、あらゆる言語が耳に入ってきますし、あらゆる民族衣装を見ることができます。ドバイはこのような外国人の受け入れに非常に寛容です。
2点目の理由は、洗練された欧州の雰囲気が感じられるという点があると思います。
私はシンガポールも4年ほど住んでいたことがあるのですが、実際には華僑にコントロールされた国でした。ビジネスも日常生活も中国を日常的に感じる機会が多かったです。
一方ドバイは欧州からの移住者がより多いのでより欧州の雰囲気を感じる機会が多いです。
まあこのあたりは好みの問題になりますが、私個人はドバイのほうにより心地よさを感じます。
3.ドバイ移住のメリット11選
私の私見ばかり述べても仕方ないので、いわゆる一般的に言われているドバイ移住のメリットを拾い集めて以下の挙げてみます。
(1)働く場所として非常にエキサイティング
ドバイは先にも書きましたが、人口の85%が外国人です。その国籍も多種多様です。アフリカ、中央アジア、北アフリカ、湾岸中東諸国、欧州、東アフリカ、など、世界中から様々な人が働いています。
職場環境もグローバルで刺激的です。また、サラリーマンとして働く場合、市場がUAEだけになることはなく、周辺諸国も担当することになります。ビジネス出張の機会も多く、仕事のダイナミズムを感じることも多く、国際ビジネスマンとして大きな経験ができます。
(2) タックスフリー
これは言わずもがなですね。このメリットを求めてみなさん移住してきます。厳密にいうと、VAT(日本で言うところ消費税)は5%かかります。加えて、
税金という名前はつかないものの、色々なコストが名称を変えて徴収されることがあるのですが、所得税と法人税がない点はお金を貯めていく上で非常に大きなメリットです。
どちらも完全にかからない国で、かつ生活レベルが高い国となると世界中探してもそうそうないと思います。
(3)ビジネスエリアのすぐ近くにエメラルドグリーンの海
ドバイのビジネスエリアは超高層ビルが立ち並んでいます。通常であれば、ビジネスエリアの近くの海は大抵汚染されておりとても泳げたものではありません。シンガポールも泳げるエリアはほとんどありませんでした。
一方でドバイは綺麗な海と街の中心地がとても近いです。平日はビジネス街でガッツリ働いて、平日は近所の海で海水浴なんてことが普通にできます。
(4)食事レベルの高さとチョイスの豊富さ
80%が外国人で占められる地域なので、レストランの種類も多様です。それこそあらゆる国の料理が存在しています。
例えば私が今住んでいるアパートの近くには、アゼルバイジャン料理、イラク料理、イタリア料理、などなど、日本ではめったにお目にかかれない料理ばかり。
まあ、実際にアゼルバイジャン料理とか、イラク料理とかを食べたいかと言われると非常に微妙ですが、でも、チョイスが多いのはいいですよね。
日本食レストランも随分と数が増えてきました。今では正統派のうどんやラーメンも食べられますし、普通に居酒屋もあります。食事が合わなくて辛い思いをすることは全くありません。
(5)エミレーツとドバイ国際空港
ドバイは周辺地域のハブになっており、あらゆる国へのフライトが存在しています。欧州だろうとアジアだろうと、アフリカだろうと、他中東だろうと、ほぼほぼ網羅されていて、ビジネスの出張での利便性もさることながら、海外旅行でのアクセスも最高です。
加えて、チケットが安いバジェットエアーもいくつか存在しており、破格の値段で欧州やアフリカ、などなど旅行が可能です。
(6)治安の良さ
体感ですがもはや東京よりも治安が良いと感じています。フードコートで席を取る際にiPhone を置いても盗まれたことがありません。
10年以上住んでいて窃盗の被害に遭ったことがありませんし、身近で聞いたことがありません。女性の夜の一人歩きも全く問題なし。
UAEの刑罰は非常に厳しく、移住者が何か問題を起こすとすぐに国外退去になってしまうので治安が保たれています。
(7)中東・イスラム特有の厳しいルールが少ない
中東、そしてイスラム教には厳しい戒律があります(厳しいという表現は適当ではないかもしれません。西欧文化に慣れた人たちにとっては奇異に映る戒律という表現が適当ですね)。
実際にドバイはイスラム教の教えが生活のあらゆるところに組み込まれていると感じます。
ただ、ドバイの凄いところは、他の宗教、考え方、文化、にも非常に寛容である点です。お互いがお互いを尊重し合い、とても快適な空気が醸成されていると感じます。
場所によってはお酒も飲めますし、好き勝手なファッションを見に纏うことも可能です。
(8)住宅環境が良い
ドバイの住宅コストはそれなりに高いです。ただ、アラブ人は狭い家を嫌うので、間取りは基本的には広めです。
例えば、シンガポールとドバイでは同じ値段を出して部屋を賃貸すると、私の経験上ドバイの方が1.5倍程大きな部屋に住めます。
また、スーパーや病院、学校などのコミュニティが充実しており生活もしやすいです。街自体も狭いので職住近接が十分に可能です。
(9)教育レベルの高さと教育機関のチョイスの多さ
家族で移住してくる際に最も大きな懸念事項に子供の教育問題があると思います。この点もドバイは安心です。
まず日本人学校が存在しており、幼稚園から中学3年までは通わせることが可能です。
インターナショナルスクールの数、種類も世界有数のレベルで充実しています。Aレベル、AP、IB、などあらゆるプログラムを選択することができます。
学費も世界のレベルと比較すると比較的安いです。もちろん学費の絶対額は高いですが。学年により異なりますが、中学校で年に250万円(1AED = 37JPY)程度かかります。
また、KHDHといういわゆる日本で言うところ文科省が学校をレイティングしており、リスト化しています。
ドバイは非常にインターナショナルな環境ですので、子供にも必然的に国際センスがつきます。自然に周囲の友達の国籍が多岐に渡るので、宗教、文化、多様なものの考え方も自然に身につくこととなります。今後の日本人に最も必要な素養だと感じます。
言語も英語だけではなく、アラビア語、欧州の言語、など、トリリンガルを目指すことも難しいことではありません。
(10)子供に対して寛容な文化
これは何かで証明することが難しく、あくまでも感覚なのですが、ドバイ、というよりも、アラブ人は子供に対して圧倒的・絶対的に優しく寛容だと感じます。
子供は今後の社会の発展の礎で尊いものであるという考え方が根底にあるからだと思います。
社会やコミュニティから受け入れられているという心理的な安心感が常にあります。
また余談になりますが、アラブ人は日本人に対してリスペクトがあるので、非常に心地よく暮らせます。
(11)ビザの取得が容易
外国人のビザの取得が容易です。基本的には外国人労働力で成り立っている国なので、移住のハードルが低いです。
自分自身で事業をするケース、ある一定金額以上の不動産へ投資するケース、サラリーマンとしてどこかの会社に属するケース、いずれのケースも居住ビザが取得できます。
しかしながら、他の国と異なるところはどんなに長く住んでも国籍と永住権は取得できないという点です。
UAEの国民は国から手厚い社会保障を得ています。このベネフィットはなかなか外国人には解放できないだろうなと思います。
4.終わりに
ドバイの素晴らしさをもっと日本人に理解してほしくてこの記事を書きました。
私が感じるに、ドバイ移住の1番のハードルは英語力と物価の高さかなと思います。
ドバイはある程度英語ができないと、生活はできますが、楽しみが半減しますし、何かトラブルがあった時に解決するのが難しくなります。
物価に関してはやはり高いです。お酒などは、ビール一杯2,000円もしますし、食事も外食すると、どんなに節約して最低一人当たり3,000円はかかります。
ラーメン一杯2,000円とかかかってしまうので。ある程度資産を持っているか、給与が高くないと生活は苦しいかもしれません。ただ、その分給与水準も高く、また税金がないので、お金の貯まるスピードは断然こちらの方が早いです。
ドバイ移住を考える日本人の方々はまずは上記2点について自分がどこまで対応できるのか吟味してみることをおすすめします。
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