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日本の夏休みは「夏休み」じゃなくて「サマーホームスクーリング」だ!

夏休みですね。

またまた豪雨に襲われている日本列島。コロナ感染も拡大し色々と心配な限りです。

さて、我が家の市では夏休みは約1ヶ月。期間はそれなりにたっぷりあるので、しっかり楽しめばドイツでの夏休み並みに楽しむことができます。

が、30日中20日は長男アユは今年は夏期講習。

うちは次男ワタは受験を考えていないので行きませんが、中学受験をする高学年のお子さんだと塾に行く子も多いことでしょう。


に、加えて子供たちは夏休みの宿題、読書感想文や自由研究など…はたまた部活に明け暮れる子もいるかも知れません。(今年はコロナでストップしてそうですが)


…って日本の子ども、夏休み全然休めないじゃん!!(汗)

「夏”休み”」じゃなくて「夏”ホームスクーリング”」じゃない?


そうなんです(涙)。


日本の夏休みってなんか休めないんです。

でもまあ、なんとなく受け止められるのが日本の生活。


日本の人たちにヨーロッパの長い夏休みについて語ると、羨ましく思われる反面、 「そんなに長い時間ダラダラするのも飽きそう」「そこまで金銭的に余裕もないし、時間もなんかもったいない」と言われ、意外に周りから同意を得られません(涙)。


確かに日本にいるとその気持ちも分からなくありません。


そこでなぜ、日本では夏休みがこんなに詰め込みでも、日本人に受け入れられるのか考えてみました。


1)気分転換できるプチ娯楽が日々転がっている

ドイツ生活と決定的に違うところは日々の娯楽があちらこちらに転がってるところでしょうか。

日々の生活が忙しくても、安くて美味しい外食できるお店や、たくさんのアプリで読める漫画、本格コンビニスウィーツなどがいつも私たちにプチ幸せを与えてくれます。

地方でもイオンなどのショッピングモールなどに行けば、娯楽にショッピングにグルメに家族で心を満たしてくれるのです。おそらく忙しい日本人のスタイルにあった娯楽なのでしょう。

ただ、ちょこちょこと散財してしまうのはちょっとストレスですが…。

2)長い休みに慣れていない

日本ではあまり長期休暇を取らないので、いざ2〜3週間何もしないでいいと言われるとどうすればいいのかアワアワしてしまう人も実は多いのかも知れません。

子どもが中学校からもらってくるお便りを読むと「夏休みこそ苦手な科目を克服するいい時期」「差がつく時期」などと書かれており、「長期休暇をぼんやり過ごしてしまうのはもったいない、学校がない時期こそ有意義に向上心を持って取り組むべきだ」という考えが大人になっても根付いてしまうのだと思われます。


3)バケーションのスタイルが違う

1箇所に長くとどまり、のんびり過ごすスタイルの欧米スタイルに比べて、日本人の旅行はかなり忙しい。

これは上記の「せっかく大金はたいて旅行に行くのだから有意義にしたい」という向上心とせっかちさが関係していると思うのですが、確かにあのエネルギーと1日の旅の予算を考えると短期間になるのは当然でしょう。

なので海外旅行でも数日〜1週間あれば十分なのだと思います。一方欧米スタイルだと、コンドミニアムなどで自分たちで食事を作り、海辺でシートを広げて読書をしたり、自然の中をサイクリングするなどさほどお金がかからず過ごすことができます。

この旅スタイルの違いは画像で見てみても明らかです。


ちなみに日本人が大好きな「北欧」の場合、例えば「デンマーク 旅行」という日本語キーワードで調べると

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おお!カラフル!なんと華やかで可愛い街並み!!!!コペンハーゲンの街並み一色ですね。

デンマークに可愛い街並み(や雑貨など)を求めていることがよくわかります。


一方ドイツ語で同じキーワードで調べてみると…

スクリーンショット 2021-07-19 21.37.11


デンマーク、めっちゃ寂しそう!田舎!!!と思われる画像が続々(笑)。


ドイツ人はデンマークに自然や安らぎを求めているんですね。 というか色々な人の話を聞く限り、実際北欧の田舎は都市部以上に魅力的だと思われます。ヨーロッパで都市部観光を求めるならパリやロンドンの方がグッと派手でおすすめかも。

まあ、実際にドイツではマヨルカ島(スペイン)にはパリピがつどい、北欧旅行には安らぎを求める人たちが集まる傾向が強いと言われています。ちなみに日本で人気のムーミンもマリメッコもドイツでは話題にする人をほぼ見ません。私も日本にいた頃は「北欧=オーロラ、マリメッコ、ムーミン、かもめ食堂」のイメージでした。まあ確かにどれものんびりはしていますが。。。

なんかイメージ戦略に踊らされているワタクシ。笑

と、言うわけで日本では日本なりの小さな楽しみを…と自分自身で納得してこの文章も締めようと思っていたのですが。。。先ほどドイツ人の友人からメールが来ました。

ふむふむ。どうやら、彼女の一家は現在夏休みを利用してアイスランドに1ヶ月いるらしい…やはり羨ましいほどのんびりしている!!(汗)いいないいな!

そしてこの一言に少しドキッとしました。

「アユはそんなに勉強して大変ですね。私たちドイツ人も、人生で大切な、かけがえのない子供時代に、子供たちがハードな勉強を強いられる社会になることを恐れています。」と。

ドイツも以前よりは少しづつ競争社会的になってきていることを恐れてだと思います。が、日本人の私たちから見ればびっくりするほどのんびりなのですが。。。この話はまた長くなりそうなので別の機会に書かせていただこうと思います。

日本とドイツ、全てにおいて価値観が本当に違いまして…未だカルチャーショックに時々激しく陥る私です。

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