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複雑で曖昧な首都圏の高校受験


先日長男アユの中学で進路説明会がありました。私の住むエリアは子どもの教育に熱心な家庭が多く、すでに塾やネット、周りから多くの情報が出回り、中3にならずとも、多くの家庭がもはや中1中2から大枠の受験システムを把握しているという状態。なのにそれでも詳細が分からないのです。いったいぜんたいなぜこんなに熱心に調べているのに全てが解決できないのか。その理由はなんなんだろう、と思い、今日こそ全て把握してやるぞ!という気持ちで説明会に臨みました。

ですが…先生の説明もなんて曖昧なんだ!と衝撃を受けました。

首都圏には本命に落ちた場合のキープ校として「私立高校併願校」を用意することが一般的になっています。併願校はほぼ内申で決まるのですが、その評定基準が曖昧なのです。評定基準は学校によって異なるのですが、例えばある学校が5教科で内申点が23以上で併願を受け付けるよ、とHP等でお知らせしているにも関わらず、実際にメッセ会場のような私立合同説明会などに行きその学校のブースで直接成績表を見せて、相談に乗ってもらったところ「君はいい子だから(色々考慮して)22点だけどこのまま頑張ったら併願OKだよ」みたいに言われることがあるらしく(!?)、その場合はその発言を行なった学校の先生の名前をちゃんと書き記しておくように、などという説明を今回受けました。

え!?なに?そんなグレーなことが行われているの!?(汗)

と驚いたのですがどうやら他の人に聞くと、単に中学を見ているとのこと。その子がいい子だからというよりも成績のいい子の多い中学では内申が取りにくいので、中学の名前を聞いて考慮するのだと言うことなのですが…そうならそうと先生もはっきりと言ってくれればいいのに、おそらく言いにくいことだからでしょうか、こうした曖昧な発言により、皆の推測でどんどん周りに広まっていくため、とにかく受験に関するはっきりしない情報で溢れているのだと妙に納得しました。

首都圏の高校受験は浪人を作らない思いやりのある制度ではあるのですが、結果受験システムが恐ろしく複雑になっている上、噂が噂を呼び、非常にストレスの多い受験になっているのも事実です。情報は非常に大切ですが、真面目に全て聞いてると振り回されて疲れ果てそうな可能性大です。しかし、まだ高校受験とはいえ親がこんなに頑張らねばならないとは…とほほ。

ドイツ時代は、小学校を卒業したのち、自分の希望する中高一貫校に進学するのですが特に学校選びにエネルギーも時間もここまで割かれることがなく、むしろ勉学に集中できる環境だったなと今思うと思います(まあ、のんびりしてたので、あまり勉強してませんでしたが。)学校選びなんてあくまでただのプロセスでしかないのでここまでエネルギーを割かねばいけないのかは正直疑問。

来年の今頃は受験も無事終わり、ドイツ旅行の計画でも立てられているといいなあ(遠い目。。。)

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